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#ネタバレ 映画「復活の日」

「復活の日」
1980年作品
ステージを変える旅
2020/7/16 9:09 by さくらんぼ(修正あり)

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

映画「復活の日」は封切りに劇場で観ました。

もう細部は忘れてしまいましたが、TV・CMで何回も流されたチラシのシーンだけは覚えています。

赤い太陽をバックに、杖をついた、ボロボロになった男が一人立っているラストシーンです。

記憶が確かなら、彼は歩いて仲間の元へ帰ってきました。はるか遠くから。

そしてその旅は、彼を待つ仲間(避難民)には、世界が安全になった証明にもなったのです。

映画「砂の器」や、映画「宇宙戦艦ヤマト」にも旅がありました。

ステージを変えるためには、時に旅が必要なのかもしれません。

★★★★

追記 (「医学的終息」と「社会的終息」) 
2020/7/16 9:17 by さくらんぼ

「 少し前ですが、5月10日にニューヨーク・タイムズの記事で、パンデミックの終息は歴史的に2種類あると読みました。社会的終息と医学的終息。社会的終息とは、世の中が行動制限や自粛に我慢できなくなり、ウイルスと共存することを選び、終わりを宣言すること。一方、医学的終息とは、ワクチンや治療薬でのウイルスの根絶や感染者の完治による終わりです。そしてなんと、歴史上のパンデミックのほとんどの終息が社会的なものなのだそうです。

新型コロナウイルス・パンデミックにおいて、日本では社会的終息を選択したようです。

参考:How Pandemics End<https://www.nytimes.com/2020/05/10/health/coronavirus-plague-pandemic-history.html> 」

( 2020/7/12(日) 21:02配信「telling,」 『日本社会が選んだのはコロナの「社会的終息」?ウイルスと共存するための潔癖な私の新たな習慣』 より抜粋 )

「Go To キャンペーン」とは、事実上、政府の「新型コロナの社会的終息宣言」なのでしょうか。

TVドラマ「JIN-仁-」では、花魁が覗く万華鏡が動くのが、「節目」の記号として描かれていたようですが、覚悟の有る無しにかかわらず、私たちは歴史的節目を通過しようとしているのかもしれません。

追記Ⅱ 2022.3.12 ( 予言のような作品だった )

新型コロナによるパンデミックの出口が、ようやく見え始めたかにある2022.3.12の世界は、今度はロシアのウクライナ侵略により、第三次世界大戦、核戦争の危機にあるとの見方もあります。

そこで思い出したのが映画「復活の日」です。

ネタバレのあらすじを言いますと…

軍の施設から漏れた致死性の細菌で、世界はパンデミックになります。
そして、生き残った人たちを襲うのが、今度は核戦争なのです。

小松左京さんは預言者かと思いました。

現実の国際社会は何を救うのか、何を一番に考えて舵を切るのか、世界は巨大な「トロッコ問題」に直面しているのかもしれませんね。


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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