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#ネタバレ 映画「メイズ・ランナー」

「メイズ・ランナー」
2014年作品
「立体迷路」に入った思い出
2018/6/29 9:10 by さくらんぼ

( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。 )

若い頃、旅行のついでに「立体迷路」に入ったことがあります。あのころはブームでしたから。

それは「生垣や木製の塀で作った巨大迷路」のことです。

大人も楽しめる本格的な迷路ですから、入ったら最後、そう簡単には出られません(もちろん非常時には、塀の下の隙間などから、簡単に脱出できる構造になっています)。

私は40分ぐらいかかってしまいました。その間歩きっぱなし。疲れました。

あれは、あまりグループで入るものではないような気もします。グループで入ると、どうしても競争になるので、あせる気持ちが多く出てしまいますから。

先ほど少しネットで見てみましたが、最近のものは進化し、立体的な構造のものもあるようですね。入ってみたいような、入りたくないような…。

この映画「メイズ・ランナー」を知った時は、その「立体迷路」の映画だなと思いました。迷路に迷う、焦りと不安の入り混じった独特の気分に、戦争の怖さをプラスして、味合わせてくれるのだと。

実際に迷路に入らなくても、それ以上のものが楽しめるのなら…と期待して観てみましたが、少し当てが外れました。

この映画、「迷路に入る前の物語」がほとんどなのです。

★★★

追記

M・ナイト・シャマラン監督の、映画「ヴィレッジ」を連想しましたが、もしシャマラン監督が撮ったらどんな感じになったのでしょう。

追記Ⅱ ( 迷わない迷路 ) 
2018/6/29 14:33 by さくらんぼ

それから、「迷路の謎はほぼ解明されている」という設定なので(先輩たちが何年もかけて調べ尽くした)、主人公が出動するクライマックスでは、ほとんど「迷わない」のです。

敵味方入り乱れての、迷いに迷う、迷路バトルを中心にすると、特撮代金が高くてかなわない、のかもしれませんね。

追記Ⅲ ( 探しているのは記憶 ) 
2018/6/29 14:53 by さくらんぼ

その為かどうかは分かりませんが、物理的な「立体迷路の謎」ではなく、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」(ゴーギャン)みたいな、若者たちの「自分探しの謎」になっているようです。

ですから、立体迷路は象徴的に配置されているだけで、それがメインではないのでしょう。

もしかしたら、軍隊経験者が戦争映画を観ると、私みたいな「満たされない感」を抱くのかもしれませんね。そういう意味では、スポーツの試合観戦も同じなのかも。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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