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#ネタバレ 映画「アバウト・ア・ボーイ」

「アバウト・ア・ボーイ」
https://eiga.com/movie/1238/photo/
2002年作品
子孫
2002/9/21 9:36 by 未登録ユーザ さくらんぼ (修正あり)


( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

この映画の(子役)マーカスは何に対して諷刺をしているのだろう。

それは言うまでも無くヒューである。

しかし、ヒューのように物質的に恵まれた独身貴族は少数派だと思う。ではなぜその少数派がスポットライトを浴びているのか。

ヒューはクリスマスソングがヒットした印税で何不自由無く暮らしている子孫である。ここから連想して彼は宗教家の記号であると思う。平穏の中で宗教家としての本来の仕事を忘れた人達のことである。

一方、過去の哀しみから抜け出せないで苦しんでいる女性がいる。彼女の唄う歌は哀しい記憶である。それを癒すのが宗教家の本来の仕事であったはず。同じ「愛」でも、それまでヒューがしてきた事は道を誤っていた。そんなヒューにマーカスが仕事を与えたのである。

追記 2002/9/21 17:31 by 未登録ユーザさくらんぼ

イギリスでは「親が残した財産で暮らしている」人たちというのは、そう珍しくないようです。

テレビの名作「サンダーバード」はイギリス貴族の伝統的な考え方、つまり「高い地位にある者はそれにふさわしい責任を持つ」を描いた作品だと言われています。

映画「アバウト・ア・ボーイ」のレビューを書くにあたって、そんな事もふと思い出しました。

でも、私には「クリスマスソング」が引っかかります。

それから「自殺」騒ぎも。

これらを総合的に判断する時、現実に遺産を継いだ人が珍しくないとしても、この映画について私はこの様に解釈したいと思います。

追記Ⅱ 2022.10.2 ( お借りした画像は )

キーワード「クリスマス」でご縁がありました。カラフルで、可愛く、楽しい絵ですね。無加工です。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)





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