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私とは何か 分人主義のススメを読んで

こんにちは!
以前読んだ「私とは何か「個人」から「分人」へ」という本が、自分の考えを整理するのに非常に参考になりました。

まず、著者は平野啓一郎さんです。芥川賞も受賞された小説家の方で、最近では福山雅治が主演された「マチネの終わりに」なども書かれています。小説を書かれるペースが2~3年おきに1冊程度で、じっくり時間をかけて人間の真相心理をえぐるような骨太の作品を毎回出されているのが特徴だそうです。今回は本の内容をざっくり共有させていただいて、どのように自分が役立てているか書かせていただきます。

個人から分人へ
私はこの本を読むまで、人や集団と自分の関係性を考える際に、この人や集団とは本当の自分が出せてるな、とか、表面上の自分しか出せてないななどと考えていました。しかし、この本ではその「個人」という考え方ではなく、その集団・人と現れている自分はそれぞれ本当の自分で、それぞれの「分人」の集合体が自分を構成しているというという考え方を示されています。文章では分かりにくいと思うので、図にすると下記の様なものです。

図2

私は、高校の時と、大学の時だと全然友達間でのキャラクターが違います。でも、どっちも自然体で接しているので表面上の自分ではないと思います。高校の友達・大学の友達と接する、関係性を築くうちに自然とその自分「分人」が現れたのではないかと思います。その分人の集合体が本当の自分だと平野さんは仰っています。

この本を読んで実践・取り入れていること
①好きな分人で生きれる時間を長くする

色々な友達やグループでの自分の分人かどのようなものか思い浮かべて、その分人が好きかを考えました。もし、嫌いな分人だなと思ったら、正直、その人や集団とあまり付き合わずに、好きな分人でいられる時間を長く出来るようにしています。蒼井優さんが山ちゃんと結婚した理由は「山ちゃんと一緒にいる時の自分が好きだった。」と仰っていて、まさに分人主義の考え方だなと思いました。

②分人のバランスをとる
ある特定の分人が好きでも、突然その人や集団との関係性が崩れて、嫌いになることがあるかも知れません。その時、他に好きな分人がいくつかあれば、その分人が嫌いでも、他に好きな分人がいるからいいやと思えるようになります。そのため、いくつか好きな分人をもって安定性を高めることが重要だと思って、新たな友達やグループと関係性を築くようにしています。例えば、会社の人との関係性しかないと、会社の分人が全てになるので、仕事でミスしたりして、そこで評価が下がると自分の全てがダメになった感覚になるかもしれません。なので、会社員の私は学生の友達と会ったり・習い事などで新たなコミュニティを探したりして分人のバランスをとるようにしています。

以上、人間関係に対する考え方を整理するのに一助となった書籍についてご紹介させていただきました!正直私はまだまだ悩むことが多いですが、これを読んで少し前に進めた気がします。これからもこのような内容で度々書かせていただこうと思います!

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