見出し画像

【はじめての推し活】遠征は、産後はじめての一人旅

地方に住んでいると、推しがツアーをやるたびに毎回ドキドキする。そう、「私の県には来てくれるのか」問題だ。

家族がいると、県をまたぐようなライブにはなかなか参加できない。時間もお金ももちろんだけど、娘を置いて出かける事への罪悪感もある。

わたしは娘が生まれて約5年、一度も娘を置いて宿泊をしたことがない。止められているというより、そこまでの欲求が無かったからだ。

そんな私は今月、初めて「遠征」というものを経験した。
ツアーが発表されて、「あぁ、今回はうちの県はこないか。。」とあきらめていたところ、久しぶりに以前の会社の同期から連絡があった。

推し活の先輩の彼女から、もし行けるなら関東公演に一緒に行かないか、というお誘いがあった。

1人なら絶対に行かない。けれど、誘われたなら話は変わってくる。
ここで、やらなければいけない事がある。
・夫の説得
・娘の理解

この2つをクリアしなければ、わたしの遠征はかなわない。
しかし、チケットをとるにも期限がある。早々にこのミッションのクリアが必要だ。

まずは、夫へ話をしてみる。
わたしが彼らにハマっている事を知ってる夫からは、意外とあっさりOKがでた。
「(チケット)とれるか分からないし、とりあえず応募してみたら?どうせ(ダメって言っても)行くんでしょ?」
これをOKととらえるかどうかは人によるが、うちの場合は完全にOKだ。

そして娘に話をする。
「ママ、お泊りでおでかけしてきてもいい?」
「えっなんで?●●もいく!」
「これ大人しか行けないんだよね(未就学児NGライブ)」
「えーーーーパパとお留守番かぁ・・・」
「わかった、いいよ!」

「……!」
いいよ、いただきました!
お土産を買ってくるね、という事で交渉が成立。

チケットも無事当選して、わたしの遠征が決まった。

けれど、どこかで後ろめたさもある。
せめてもの償いとして、移動は節約して高速バス(本当は新幹線使いたい。)。ホテルもビジネスホテルの安いところを探した。

ライブ1週間前。
このあたりからすでに準備は始まっている。
・娘の体調管理
・自分の体調管理
とくに、こどもは気を付けていても体調を崩しやすい。熱でツライわが子を置いてまで出かける気にはなれない…
家でも暖かくして、どうか保育園で風邪をもらってきませんようにと祈るばかり。

当日。
祈りが届き、家族全員が万全の状態でライブ当日を迎えた。
朝早いバスだったのに、起きてきた娘が玄関まで送り出しをしてくれた。

ライブスタート。
ギリギリに到着したら、ペンライトの設定に手こずる。ペンライトってすごいんだね。アプリ入れて座席番号登録するとその席にあった光り方をしてくれる。
天井席と言われる最上階だったから、余計にペンライトの海がきれいに見えた。
が、電池を変えてこなかったために2曲目には私のライトは眠りについた。わざわざ5時間かけて持ってきたのに、ただのオブジェと化してしまった。

そして実際のライブの感想。
ロックバンドのライブしか経験していない私には、すべて新鮮だった。
まず、トークの時には着席する。立ちっぱなしじゃないんだね。これとても楽だった。

そしてトロッコで座席の周りを移動する。たまにエンタメニュースで見るような光景が目も前に広がり、近くにきてキャーキャー言ってるアリーナ席を羨望のまなざしで見つめる。

次に衣装チェンジ。その間の映像のつなぎ。
ライブが始まってから終わるまでの流れがスムーズすぎて、本当にエンターテイメントの中にどっぷり浸かった感覚。
わたしの席からは豆粒サイズにしか見えない推したち。けれど声や表情はしっかり届いている。

推しがいる幸せとはこういうことなのか、と、ライブが終わって改めて実感した。

実は、来月にもう一度遠征が決まっている。
アリーナツアーのチケットをとったあと、ドーム公演が決定したのだ。
(チケットは同じ友人がとってくれた・・なんて幸運。)

さすがにね…と思ったけど、ここで夫から名案が飛び出す。
「じゃあ、みんなで行くか!」
そう、遠征ついでに、家族旅行をしてしまえというプランだ。
なんだって!最高じゃないか!

あっさり決まった2度目の遠征。私がライブを見てる間、夫と娘は東京ドーム周辺観光。
すでにどこに行くのか2人で相談している。理解のある家族でありがいたい。

2度目の遠征まで約2週間。
これからまた体調管理の毎日が続く。

「推し活」スタートの経緯はこちら▼


この記事が参加している募集

#沼落ちnote

7,224件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?