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シン・短歌レッス81

古今集の和歌

鈴木宏子『「古今和歌集」の想像力』の続き。

「恋2」は小野小町の夢の和歌が最初に並ぶのだが、一目惚れして、夢・涙・死と詠む和歌と続いていく。死は、恋すると大げさになる有様で君に会えたなら「死んでもいい」というような気持ちだという。

思ひつつ寝ればや人の見えつらむと知りせばさめざらしを  小野小町

『古今集 恋二』

君恋ふるの床に満ちぬればみをつくしとぞ我はなりぬる 藤原興風 

『古今集 恋二』

白玉と見えしも年経れば唐紅に移ろひにけり  紀貫之

『古今集 恋二』

紀貫之の歌は「白玉」だった涙が「唐紅」血の涙になったという大袈裟な歌。この頃は感情表現もオーバーだったのか?

ぬる命生きもやすると試みに玉の緒ばかり逢わむと言わなむ  藤原興風

藤原興風は覚えておいた方がいい歌人かもしれない。

やはなにぞは露のあだものを逢ふにし換へば惜しからなくに  紀友則

『古今集 恋二 巻軸歌』

友則の歌はあなたに会えれば「命も惜しくない」の意味。やっぱ昔の人のほうが情熱的だったのだ。現代人はクールすぎるから、歌もクールなのか?

うたの日

お題、「八」は「八月」しかないよな。

『百人一首』は

「かくとだに」か「燃ゆる思ひを」だけど、昨日の結句は短歌のすべてがあるみたいだから、ここは自分の言葉だな。

かくとだに八月の風記憶する灰燼の跡 夕凪の街

これで行こう。「夕凪の街」はこうの史代『夕凪の街 桜の国から。「夕凪」は海風が陸風と合わさり無風状態になること。夏の季語で、今の日本の無風状態とか。

♡一つと♪6つ。♡がやっと付いた。これはかなり良かったのかも。自信はあったが、ここでの評価はそのぐらいなんだよな。

映画短歌

『シン・仮面ライダー』

『百人一首』

「なほ恨めしき」だな。

旧作は古びるものと知りながらなほ慚愧するシン・シリーズは


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