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シン・俳句レッスン155


風邪

風邪ひいて 夢に猫来る 夜の寒さ 正岡子規

これは使えそうだと一句詠んだ。Copilotも感動しているのでこれでいいかなと。

風邪ひいて夢見る幻影あれこれと 宿仮

確かに変な夢ばかり見るのだった。

風邪ひいて日本狼発見者 宿仮

風邪ひいて日本狼見つけたり 宿仮

Copilotの添削。文語体っぽい。

NHK俳句

選者:堀田季何、レギュラー:庄司浩平。題「夜食」。類想から抜け出すための2つのテクニックを学ぶ。秋の味覚、松茸の登場に大興奮!松茸で脱ボン句は作れるのか!?

凡人から脱凡へ

梅雨じめり二の腕いよよ重きこと 宇多喜代子

根本的に凡人でなかろうとするあまり飛躍しすぎて理解を超えてしまうのかもしれない。夢が「猫」ぐらいだと凡人だが日本狼はあまりも特殊すぐるのか。その「猫」に寒さが忍び寄るという比喩が的確というか?狼だと遠吠えしかないな。

風邪ひいて夢に聞く遠吠え日本狼 宿仮

「遠吠え」は悪寒をイメージしているがまだ遠いか?

風邪ひいて夢に聞く遠吠え悪寒なり 宿仮

遠吠えで狼とわかるから、具体的な悪寒を持ってくる。これで子規に近づいたかもしれなない。

風邪ひいて関節痛く第二期症状 宿仮

次は宇多喜代子に即して考えてみる。

風邪ひいて腰に巻き付く鉛かな

凡人レベルか?

風邪ひいて寝たきりいよよ鉛か関節痛 宿仮

いまいちだな。比喩だな。ピノキオとか木の人形とか。コケシか?

風邪ひいて寝たきりいよよ 木削子こけしかな 宿仮

コケシは漢字がいいと調べたら木を削ったから木削子という言い方があった。ちょっと専門的すぐるなら、小芥子のほうがいいかも。でもこれだと可愛すぎるか?

島すべて熊蝉領や朝より 小澤 實

のんびりと片手の上がる踊かな 西村麒麟

<兼題>堀田季何さん「息白し」、西山睦さん「聖夜」
~10月21日(月) 午後1時 締め切り~
<兼題>木暮陶句郎さん「湯豆腐」、高野ムツオさん「冬麗(とうれい)」~11月4日(月) 午後1時 締め切り~

柿本多映

ぜんぜん知らない俳人だけど結構美人だった。今はもう死んでしまったのか俳句は止めてしまったのか、俳誌でも名前を聞かない。

そうでもなかった。今も現役バリバリと言うか2000年過ぎに頭角を現したニューフェイスのようだ。

時雨きてたましひを吊る峠の木 柿本多映

「コレスポンスダンス」という。ものと精神が交換させる象徴詩の手法か。新興俳句的な俳人だった。

巻き尺を巻きもどしゐる昼の火事 柿本多映

無季。火事が事件であるから、それを巡回させる記憶が季節のように感じるのかもしれない。

国原くにはら の鬼と並びてかき氷 柿本多映

「国原」は春の季語でなごり雪のようなものを言うのだった。「かき氷」は夏の季語だから明らかに天邪鬼なのだが、そこが作者の鬼たる所以か。赤尾兜子の弟子のようだ。

鍵和田秞子

テレビプロレス梅の実熟す匂ひあり 鍵和田柚子

これけっこう気にいったのはプロレス好きだからか。流血戦の映像が浮かぶ。

九十九里
制服少女の一人が すあし智恵子の碑 鍵和田柚子

けっこう旅行句が多いのは教師ゆえの遠足とかの非日常詠だろうか。「智恵子」は高村光太郎「智恵子抄」からだが、女子高生の溌剌とした姿を智恵子に重ねている。


髪に綿雪少女の朝は挨拶から 鍵和田秞子

句跨りも手慣れている。

神蔵器

名前がインパクトがあるな。神の器とか。それだけで好きになりそうだ。

飛雪激し屍の下は乾けるや 神蔵器

『二代の甕』

この異様とも思える句は石川桂郎の弟子だったからのようだ。自身も肺結核を患い短命の俳人だったようだ。

癌の父とゐて千金の春の宵 神蔵器

『二代の甕』

暗さの中に明るさを見る句だが一般的には暗い俳句である。『二代の甕』という句集のタイトルは桂郎の俳句から。

金澱む二代の甕や西鶴忌

親の跡継ぎの金職人は、甕の水で手を洗うがその水は濁っているけど底には金が沈んでいるというような意味だそうだ。こういうなりきり型の俳人はちょっと苦手だった。境涯俳句と言ってもいいかも。

現代俳句

対談「花鳥諷詠と前衛-三協会統合の可能性-」(下)<筑紫磐井・星野高士>

句会の次は吟行に参加した方がいいと思った。ようは即興性なんだよな。そこが難しい。即詠とか出来ないよな。あと虚子が花鳥諷詠に留まっていないというのは、その通りだと思う。伝統俳句の人との違いは面白かった。虚子の選者として力量。それはどれだけ批評が出来るかということだった。虚子が選句に選句を重ねた本は読んでみたい。

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