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百人一音(トランペット編)

今日で半分の50人を紹介します。音楽からはじめるのは一日が潤う気がします。そうだ、後でそれぞれのプレイリストでも作ろうか?これは一人一曲になる予定。



41 マイルス・デヴィス『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』

マイルスは相性が悪くて最初に買った『オン・ザ・コーナー』が駄目でエレトリック・マイルスはすぐに嫌いになりました。そしてバイトすることになったジャズ喫茶でもマイルス復活ブームで毎日のように『マン・ウィズ・ザ・ホーン』を聞く羽目になり、このバカモノ共が、そんなに好きなら家で聞けとばかり、その後にフリー・ジャズなどを流して対抗していた思い出。もともとアコースティク時代のマイルスはそれほど嫌いでも無かったと思うのですが、もう名前に拒否反応を起こしていました。


42 ドン・チェリー『永遠のリズム』

マイルスが駄目でドン・チェリーのフリー・ジャズを聞いていたという。最初がこれだとちょっと嫌いになってしまうかもしれませんね。でもこの『永遠のリズム』の中にクリフォード・ジョーダンの『イン・ザ・ワールド』が引用されているんですよね。それを見つけた時の喜びと言ったら。ジャズのそういう発見の喜びですよね。『イン・ザ・ワールド』でもドン・チェリーが参加して楽曲を提供してますね。


43 クリフォード・ブラウン『スタディ・イン・ブラウン』

最初のトランペットのアイドルはブラウニーでした。何故かその頃御経のように「クリフォード・ブラウンは25歳で死んだ。ブッカー・リトルは21歳だった」と夭折なミュージシャンに憧れていたのだと思います。その天才性と青春性の刹那さに。このアルバムはもう「ジョージのジレンマ」の繊細さでいつもなら吹きれたように熱いブラウンの揺れる気持ちが表現されている。


44 ディジー・ガレスピー『フォー・ミュージシャン・オンリー』

ガレスピーならパーカーとの共演盤を選ぶべきなのに、なにゆえこのアルバムなのか?それはパーカー亡き後にパーカーのジャズが聞けるような気にさせられるからです。

このアルバムのタイトルですね。何ゆえ3人しかいないのに4人なのか。それは「for」なのであって「four」ではないのですが、では誰のための「フォー」なのかと考えたらパーカー意外にあり得なく、そこにパーカーのゴーストというべき音楽がソニー・スティットに憑依しているぐらいの演奏です。

最初の「ビ・バップ」でやられてしまいますね。


45 レスター・ボウイ『グレート・プリンテンダー』

レスター・ボーイのこのへんを聞くとマイルスと大差ないような感じですが、それでもアンチ・マイルスという感じなんですよね。ジョン・ハンディはミンガスのバンドで活躍したアルト・奏者だが、このアルバムはコルトレーンの影響を感じられるインド音楽の影響だろうか?



46 テッド・カーソン『Tears for Dolphy』

ジャズの判断基準としてドルフィーと共演したかが大きなポイントになりますね。マイルスはドルフィーと共演出来なかった。


47『ブルー・ミッチェル』

ブルー・ミッチェルは二番目でいいです的なトタンペッターで人気盤でした。


48 アート・ファーマー『ブルースをそっと歌って』

アート・ファーマーだと『思い出の夏』とかジャズテットのハーモニーとかが印象的なんですけど、このアルバムのジャケットとカラー・ブレイの曲をこのメンバー的なところで好きな一枚でした。


49 メイナード・ファーガソン『TWO'S COMPANY』

メイナード・ファーガソンはアート・ファーマーとは間逆な「ロッキーのテーマ」を作曲した人ですから目立ってなんぼのトランペッターです。トランペット・「根比べ」的なアルバムでも一番目立っていたような。要はビッグ・バンドの花形トランペッターで歌姫のクリス・コーナーとのこの共演アルバムでもスター性を発揮している。


50 ルイ・アームストロング『プレイズ・キング・オリヴァー』

メイナード・ファーガソンとクリス・コーナー「サマータイム」を聞いていたらサッチモとエラのアルバムを忘れていた。まあ、エラのヴォーカルだからヴォーカルの時にやればいいとおもうのだが、サッチモのトランペットも聴きたい。この「セントジェームズ病院」はジャズ史に残る名演だと思う。


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