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百人一音(ジャズ・ピアノ編)

ジャズの百人一首的なものをやってみたいと思います。音は音盤(アルバム)ですね。一曲にしようとおもったけどアルバムのほうが顔が見えるので。まずピアノ編から。パウエルが抜けてしまった。次回に。



1 アート・テイタム『Jewels in the Treasure Box: The Chicago Blue Note Jazz Recordings (Live)』

いきなり発掘音源だけど、「ジャズ・トゥナイト」でアート・テイタムのソロ・ピアノを聴いてパウエル以前のパウエルだと認識した。すなわちモダン・ピアノ・ジャズの第一人者ということだ。

2 セロニアス・モンク『ヒムセルフ』

ソロ・ピアノで独自のジャズ世界を構築するモンクの天才性。

3 セシル・テイラー『ソロ』

ソロ・アルバムが続いているので、セシル・テイラーのソロに行ってしまいます。山下洋輔より破壊的?

4 山下洋輔『クレイ』

その山下洋輔トリオでクレイは名盤かと思う。坂田明の抒情(赤とんぼ)。

5 マル・ウォルドロン『クエスト』

その山下洋輔が尊敬するピアニストでアルバムを捧げていたりもする。抒情派的な『レフト・アローン』もいいのですが、マルのコンポーザーとしての実力を感じるのはこれでしょうね。ファイブスポットからドルフィーがブッカー・アーヴィンに変わっても「ファイアー・ワルツ」は名曲。

6 ポール・ブレイ『アーロン・アゲイン』

別れた妻の曲を未練タラタラにソロ・ピアノで弾く、なんとも淫靡なアルバムである。カーラ・ブレイとアーネット・ピーコック(ゲイリー・ピーコックの元づまでもあり、二人の男がデュオしているアルバムもあった)

7 ダラー・ブランド『アフリカン・ピアノ』

人間関係に疲れたら自然の音楽を聴くのがいいと思う。ジャズ・ピアノの自然派といえばこれか?名前はアメリカ名ですが。

8 キース・ジャレット『生と死の幻想』

ダラー・ブランドと同じ頃似たようなソロアルバムを出すのですキースの場合、初期のカルテットの演奏がいいのです。これも名盤。


9 チック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』

キースのアルバムと一緒に聴いたのがこのチックのカモメのアルバムでした。冷房の効いたジャズ喫茶というイメージ。

10 山中千尋『LIVING WITHOUT FRIDAY』

チック・コリアーの弟子というと上原ひろみかなと思うのですが、女性日本人ピアニストならこの人がお勧め。これもジャケットがカモメだった。


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