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夕焼けやファミレス三昧胸やけて
日暮れの駅。暑いのでなるべく冷房のあるところで過ごすようにしている。3日連続サイゼリアで夕食だった。サイゼリアはワンコインでミラノドリアと飲み放題という、非常に詩人には(無職の言い換え)優しい。昨日は図書館休みだったので映画終わったあとにドトールとサイゼリアで時間を潰していた。『ロリータ』を200p.(第一部)ぐらいまで読めた。
映画との違いは、睡眠薬を使ってロリータを襲おうとする描写があるところだ。これはアウトだろうな。ただ実際には成功しなかった。むしろロリータはませた少女ですでにセックスは経験済みで彼を誘ってきたのだ。ただ翻訳者の言うハンバート・ハンバートは信頼出来ない語り手だから実際はわからない。ロリータ・ママの事故死も仕組まれたことかもしれなかった。
それでもナボコフの文体は饒舌体で面白い。翻訳も現代風なので通常の文学より読み易い。この文体はヴォネガットなのか?ヴォネガットがナボコフの影響を受けたのかもしれなかった。それと翻訳者がいうメリメ『カルメン』の影響とかは、『ドン・キホーテ』なんだよな。そこに喜劇性がある。ミューズ(女神)を求める主人公が、ニンフェット(妖精)だと思っていたロリータが人間に堕した堕天使だったのだ。
映画は韓国映画『告白、あるいは完璧な弁護』。これも信用出来ない語り手の密室殺人のミステリーで面白かった。完全犯罪ものなのだが、どことなく『太陽がいっぱい』に似ているのはラストで湖に沈められた車が引き上げられるシーンで完全犯罪が崩されるのだ。ただそれまでガチガチの推理小説だと思っていたが、最後のどんでん返しは親が子を想う感情でウルトラ展開で解決してしまうのが面白かった。この脚本はなかなか手が込んでいると想うが、理解したのは親の子を想う感情なんだよな。だから知能犯であっても最後は負けるようになっていた。そこがスリリングなんだけど納得させられてしまうんだよな。これイタリア映画『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』のリメイクだった。こっちも観てみたい(Amazon primeで観れる)。
映画界のパクリは昔からよくあるよな。昔はよく日本の映画もパクられていのだが、最近はパクるほうだよな。まあ映画は原作がある文学をパクってもなんか違うストーリーになるしな。そういえば宮崎駿『君たちはどう生きるか』が話題だが原作を読んでから行こうと想う。今原作が品切れ状態とか。ブックオフで100円でゾッキ本みたいな扱われ方していたのに。そのとき買ったのだが読めていない。映画のブームが去った後にまたブックオフで大量に売られることになるんだろうな。あまりジブリ映画には興味がないのだが、「高橋源一郎の飛ぶ教室」で褒めていた。宣伝をしない状態で見せるとか。でも原作は大ベストセラーだからな。今の話にしているんだろうけど。生き方は問題だ。
ほんとこのクソ暑い夏をどう生き抜いていくか、サバイバルゲームだった。今日の一句。
夕焼けやファミレス三昧胸やけて
飲み放題でジュース飲み過ぎ。
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