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梅が咲き立ち入り禁止の遊具かな

使用禁止の遊具。梅の花とかよりもこっちの写真の方が物語を感じる。錆びついた鉄の遊具は子供たちの手を傷つけたのだろうかとか、遊具そのものが危険な形で子供が怪我をしそうで親が撤去を求めたのだろかとかこういう遊具が公園に出来て子供たちが遊んだ時代があったのだろうかとか。遊具に歴史あり。

梅の歌は千年以上前から詠まれて歴史あるのだが、あまり個人的には感じられない気がする。まだ桜のほうが物語性があるような。梅が咲いていた頃は何をしていたのだろうか?と眺めるだけなのである。

ソルニット『オーウェルの薔薇』は薔薇を愛したオーウェルと薔薇のような生涯を送った写真家ティナ・モドッテについてのエッセイ。ティナはスペイン市民戦争でオーウェルのPOUMの将軍の愛人だったのだが、その将軍がスターリンの手先で党に従順でないものは次々に処刑していった者でオーウェルも命を狙われたとか。ティナはスペイン市民戦争で修道院の尼のような姿で貧しい子供たちを助けて数々の称賛を受けたのだが二重スパイだったのではいかと疑問の人物だった。この二人を並べることでソルニットが言いたいことはなんだろう?革命はパンだけで生きるにあらず薔薇も必要だということなんだが。薔薇の悲劇としてティナを語っているのか?

そしてオーウェルはスペインから逃げ出し『カタロニア讃歌』を書いた。あまりにも有名な『1984』より『カタロニア讃歌』の方が好きなのはけっこうやんちゃなオーウェルを感じられるかもしれない。そういういえば『1984』に出てきたヒロインは二重スパイだったような。もうストーリーも忘れているな。だって読んだのが『1984』になる前の1983年だったのだ。その頃はノストルダムスの予言書のように『1984』が平積みで本屋で売られていて1984年になる前に読まなければいけない雰囲気だったのだ。SFとしてはいまいちだと思ったような。むしろ『動物農場』の方が面白かった。一番好きなのはスペイン内戦を描いたルポルタージュ『カタロニア讃歌』だけど。

図書館では眠くなるのでネットカフェで読書。『オーウェルの薔薇』よりも『羊の怒る時』を読み始めたら止まらなくなって全部読んでしまった。関東大震災後の朝鮮人虐殺の負の歴史の物語。また図書館で借りた証言集『<普及版>関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言』も参考文敵として。

昨日は図書館まで二駅歩いて行ったのだが思ったよりしんどかった。だんだん歩くことがきつくなっていくな。オーバーを着ていると暑く休むとまだ肌寒い季節だった。梅が見られる神社によって写真を撮ったが去年と似たような写真を撮っていた。こういうとき人物がいると記念写真のようになるのだろうか?

映画は観ないで本を一冊読み終わったので家に帰る。一日一冊がノルマのようになっているな。こういう読書していても仕方ないのだが。暇だから出来ることでもあるし。家に帰って俳句レッスンをやるが終わらなかった。

ゴンチチ「世界の快適セレクション」「ホワイトの音楽」で坂本冬美の「哀愁のカサブランカ」が良かった。

「カサブランカ」は白百合のことだったのか?郷ひろみのヴァージョンでヒットしたというが。

その元歌。汚れた布施明みたいだ。でもこっちは坂本冬美の歌に近いような演歌調だった。

そうか、映画の『カサブランカ』だったのか。

ハンフリー・ボガードがバーグマンに「君の瞳に乾杯!」という映画だった。

今日予約本が二冊入っているのでまた二冊返却しなければならにのだ。一冊は読んだのだが『オーウェルの薔薇』がまだ半分ぐらいだった。もう少し読んでみたい本なのである。俳句レッスン用として借りた『孤独の俳句』はもういいかな?山頭火は金子兜太の選句全部を読めたのだが放哉の方が残っていた。55句づつ。放哉も半分以上読んで次のレッスンで終わるのだが返却本がないのでもういいかなと。あとで読メ゙にちょこちょこと感想書いて終わりにしよう。

橋本治『源氏物語』は電車本。田辺聖子『新源氏物語』を読んでいたのだが上だけが読み放題で中と下は有料だった。Kindleの読み放題のお得意のパターンだよな。まあそれが資本主義社会だった。ただ別に読まなくてもいいかなとも思っている。他で『源氏物語』読んでいるのだし。ガイド役みたいで読みやすいから読んでいたのだが、すでに全体を読んでいるのでストーリーは頭に入っているのだ。

今日の一句。

梅が咲き公園の遊具は立入禁止  宿仮

これも逆のほうがいいのか?

立ち入り禁止の遊具や梅は咲く  宿仮

又戻す。

梅が咲き立ち入り禁止の遊具かな  宿仮

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