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小寒やいいねするだけ肌寒さ

昨日は「アートセンター」の「アルテリオ映像館」へ。ここはまだ会員価格1100円だった。会員だとスタンプ5個で招待券だから実質千円以下だった。今どきないよな。でもいつも空いている(それがありがたいのだが)。潰れないで欲しいんでちょっと宣伝。昨日はここで二本映画見て、両方とも良かったです。

WOWOWで『デューン 砂の惑星』を観た。映画館で見ようかと思ったが映像が暗すぎてさっぱり理解出来ないというようなレビューがあったので躊躇ってしまった。まあ、なんとなくハリウッド仕様なのだろうと思うのもあるのだが。

TVで見るといろいろ気が散ってながら見になるし、途中風呂に入ったりして、それでもキリスト教世界に騎士道精神みたいなハリウッドファンタジーなんだ、と思った。「砂の惑星」の怪物は蟻地獄みたいだったが。『ソラリス』の砂ヴァージョンだと思ったが敵味方が明確で敵方 が醜く描かれているのがちょっとなあと思った。砂漠の民はイスラム世界のようで、そういう作りになってしまったと思った。もっと『ソラリス』みたいにしたら面白いのになと思った。一般受けはしないかもしれないが。

風呂ラジオ。【聴き逃し】ヤマザキマリラジオ 12/30 編集工学者・松岡正剛https://www2.nhk.or.jp/radio/pg/sharer.cgi?p=7239_01_3831986

ブラジルの『アリとセミ』(アリとキリギリス)は、アリの生き方は辛すぎるからセミの生き方、万歳という内容だという。もともと寒い地方の寓話でそれをキリスト教に翻案した内容らしい。日本では高度成長期にぴったり合致してしまったという。

最近の社会事情について何でも数値化された世界でリスクを避ける傾向があり、いいねを付けるだけで満足して、自分で考えることを放棄してしまう社会。まして負け戦を避けるように、勝ち組に乗っていく傾向が全体主義的になり、違うことにチャレンジする者を排除するという。まさにそういうことだと思う。責任回避の社会は、権力者の思うままの社会になっていく。このラジオは必聴です。

そういえば「うたの日」を辞めたんで、この時間手持ち無沙汰になっている。毎日短歌もやっていこうとは思うのだがお題がなければ考えられないことになっているみたいだ。以前考えていたのは映画を見たら短歌という方法。俳句は季語があるから、楽なんだけど。そういうことなんだな。季語は面倒な部分もあるが楽な部分もある。あと本を読んだら短歌とか。そういえば読書感想文も書けないな。「うたの日」の時間が空いたのでやるべきだな。まず短歌から。やっぱ短歌レッスン必要だな。すぐに出こない。短歌作る手順みたいなもので、徐々にエネルギーを蓄えて出すみたいな。今日の一句。「小寒」。二十四節気の一つ。「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」。今の社会を詠んで。

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もう一言欲しいんだが俳句だとここまでだった。季語とくっつきすぎだな。当たり前の俳句だ。

小寒やいいねするだけ肌寒さ


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