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恐るべき「姉」だった

『恐るべき子供たち』(仏/1950)監督ジャン=ピエール・メルビル

美しき姉弟、謎の美少年が仕掛ける危険の戯れ
ある雪の日の夕方、中学生達の雪合戦が熱を帯びる中、ポールは密かに想いを寄せていた級友ダルジュロスの放った雪玉を胸に受け倒れてしまう。怪我を負ったポールは自宅で療養することになるが、そこは姉エリザベットとの秘密の子供部屋、他者の介入を許さない、死を孕んだ戯れと愛の世界だった。

『恐るべき子供たち』は、フランスの詩人ジャン・コクトーが書いた中編小説。コクトーの代表作の一つ。 1950年にジャン=ピエール・メルヴィルによって映画化、1979年に萩尾望都によって漫画化されている。

ジャン・コクトー原作の映画化。原作がセリフが多いのか、ちょっと退屈だった。物語が良くわからない。最初雪合戦で胸に雪を受けた中学生(中学生に見えん!)が倒れ、雪をぶっつけた少年が主人公だと思ったが違った。中国の無謀な子供のような映画を想像していた。

胸に雪を当てたれた病弱の少年と姉の物語で、この姉がお転婆というか、ぶっ飛んでいる姉で弟と喧嘩ばかりしているのだが、その裏返しで弟を愛しているのかな。その姉弟関係の中に友達(まともだった)が入って三人関係のような映画になる。友達に万引させるシーンで、三人で逃げるシーンはゴダールの『はなればなれに』の「ルーブル・ダッシュ」を想い出させた。ゴダールの影響を受けたベルトルッチ『ドリーマーズ』は、『恐るべき子供たち』のリスペクト作品かもしれない。

こっちも姉弟の愛欲みたいな映画だった。ただ途中から男友達に彼女が出来て、姉の紹介だったか?まともなカップルからみたら異常な姉弟だった。最後は姉弟心中のような結末。

萩尾望都で漫画化されているという。そっちを読みたいかも。姉役のニコール・ステファーヌが美人ではないけど小悪魔的でいい。


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