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春風や国旗はためく黄砂空

日の丸を撮ろうと思ったが風が強かった。「日の丸」の映画を二本見て今、日の丸をここに掲げるのは右翼的イメージを生んでしまうのではないか?さらに悪いことにネット右翼的な。そう思ったけどまともに撮れてなかった。

映画。『14歳の栞』。子供がいる人の感想だと自分の子供を観るような映画だという感想を読んだが、自分は自分自身の14歳の頃の記憶が蘇った。14歳は男子は総じて馬鹿だよな。女子の方がいろいろ進んでいる。まだ子供だったんだよな。それが一年であっという間に変わっていくのもこの頃だった。

これ配信でも見れたのか?まあ家で見たら寝ていたかもしれないな。そうだ、羽仁進に『教室の子供たち』という似たようなドキュメンタリーがあったからそれを見比べるのも面白いと思う。圧倒的に違うのは今の14歳はスマホを持っているんだよな。それはいいことなのか?

朝Jアラートが鳴って起きたけどいろいろ批判はあるようだ。

主なものはそれが日本独自の調査ではないというのと日本の領内(北海道)に飛んでくると言ったのに日本領土内ですらなく、それをすぐに訂正しなかった。明らかに別の意図があるのだろうと言うことだ。その結果、Jアラートの信頼性が失われた。すでに何回かあったからだ。その陰で軍部増強を言い出すのだ。本当にそれらが役に立っているのか?また維持費もかかるのである。さらに中国の軍備はアメリカを超えているという。新たな軍拡競争が始まっているのだ。ただアメリカも限界があるから負担を周辺諸国に求める。

それよりもその前の段階で外交という方法があることを気づきもしない。いや、意図的にそれは言わないのだ。すでに日本はアメリカの戦略防衛システムの中に組み込まれているからだ。だから外交と言ってもアメリカの属国にしか過ぎず発言力もない。かつては経済国家で金をばら撒けばなんとかなると思っているのが今の首相だ。その御蔭で税金大国になってしまった。馬鹿らしくてやってられない。

それでも14歳にはネガティブになるより明るい希望を持てということなのだ。それは大江健三郎の「晩年の仕事」だった。絶望的状況は絶えずあるのだがそれを次の世代に伝えていくことで明るさが見られるということなのだ。次の世代に。今読んでいる大江健三郎『定義集』はそういう本だった。「新しい人」に伝えたいエッセイみたいな。

その中で『沖縄ノート』の裁判のことが書かれていた。沖縄の集団自殺が日本の軍人の名誉毀損となると裁判を起こしたのが、曽野綾子と産経新聞に関係する弁護士だった。すでにその裁判は結果が出ている。

何故、曽野綾子がそんなことを言い出したのか気になったところである。それは曽野綾子が政権寄りであったこと。笹川良一が立ち上げた日本財団の次の会長が曽野綾子だったのだ。このへんは統一教会との繋がりも出てくる。それでなくとも安倍元首相とはブレーンのような位置にいたのだ。教育改革とかそのへんで大江健三郎『沖縄ノート』が良くないと考えたようなのだが。そういうことを知っておくことも大事だった。

それから最近これだけは読めとか見ろとか本とか映画が出てくるがそんなもん自分たちで選べばいいのだ。そういうものを押し付けてくるのは保守的な層だと思ったほうがいい。まず大切なのは教科書を疑えということなのだ。それは読書にも言えること。読むべき本は自然と手に取る様になる。それに今のベスト本が10年後20年後に正しいとは限らないのだ。例えば今教育勅語を推薦する人はいないが将来はわからない。現にそういう教科書を作っている。そういう権力側の邪魔になる作家が大江健三郎だったということだ。

今日の一句。

春風や国旗はためく黄砂空

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