見出し画像

死者の夢暗澹たるや冬の雲

暗澹と立ち込める雲。最近月と雲で空ばかり見ている。空は芸術鑑賞のようで飽きない。それに無料だし。以前は金が落ちてないか下ばかり見ていた気がした。歩いているときは空ばかり見ていると躓くので注意が必要だ。

昨日は洗濯日和。雨は降らなかったが引き籠もり生活。買い物には出たが。

読書。『シャギー・ベイン』300p.まで。このへんは家族エピソードを面白く繋げている。祖父の死とその秘密。アグネスは病院でも危篤の父を前に煙草を吸いビールを飲む。アグネスの母リジーはセックスまでする病院にとってはハチャメチャな見舞客。

父ウィリーは戦争体験があって、エジプトに出兵していた留守にリジーが他の男との子供が出来てしまう(食べる為だと)。帰還後その赤ん坊がいるのを知って殺してしまう。アグネスは幼少期にそれを見ていたがファザコンだからウィリーの味方で母のリジーを攻め続けた。そして、本人も浮気性になるのだが、母の当てつけもあったのかもしれない。

そんな暗い過去を引きずりながら生きてきた家族だった。リジーはウィリーの死後すぐに自殺(アグネスはカトリック教徒は自殺しないと言い張る)。ますますアルコールにのめり込んでゆくアグネスだった。唯一の飲み友だちの女が男を紹介してくれるが、それは酒を飲みたいが為で男はアグネスの酒乱ぶりを見せられ帰ってしまう。その前にアグネスはタクシーの中でレイプされたのだ。めちゃくちゃな家族だった。

『失われた時を求めて』5p.ぐらいか?『シャギー・ベイン』の100p.が10p.ぐらいの読みにくさ。老いについての考察だった。知り合いは、虫が変態するように老いてゆくのを見て自分だけは若いと思いつづける。それは夫婦間でも毎日 同じ時間を過ごすと変化に気が付かないで、語り手は夫のほうに明らかに病気の兆候を見出すのだった。

老いを感じるのは歩く速度だろうな。最近女性にも抜かれていくのが多い。

短歌雑誌『角川 短歌』を読み終わった。

『眠らない樹』の映画特集で吉永小百合主演、深作欣二監督『華の乱』は、与謝野晶子の映画だと知って見始める。30分ぐらいで眠くなってしまった。映画が詰まらないわけじゃないけど、もう寝る時間だったのだ。0時ぐらいに寝て4時に目覚める。

そういえば今朝方家族の夢を見たな。すぐに夢に影響する人だった。夢を見ることは危ない兆候なのだが。眠りが浅いから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?