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都市の月四方のビルに昏くなり

10月の満月。後の月。今日が「十三夜」というのか?ようわからん。9月の中秋の名月とセットで見なければいけないという片見月(かたみづき)と言って忌むのそうだが、しっかり十五夜を見ずに見てしまった。

折口信夫の100分見ずに寝てしまった。まあ、折口は少し読んでいるからいいか?今は釈迢空の短歌を少しづつ読んでいる。意味はわからないのだけど、リズム的なものを学ぼうと。

山中は 月のおも昏くなりにけり。四方のいきもの。絶えにけらしも  釈迢空

呪術的だ。そうだ、昨日見た月の俳句を詠んだのだが、なんて呼べばいいか悩むな。ただの月とだけにしておこうか?月は季語として秋なんだっけ?

遠い月ライブの遠い客照らす月
ライブでは遠すぎる月照らす吾

月をスポットライトに譬えたんだが、わかりにくいな。釈迢空みたいなことを詠みたかったのだが(本当かいな?)。釈迢空風に改作すると以下の通り。

都市の月四方のビルに昏くなり
都市の月 四方のビルに昏くなり 我遠き月 月照らす我
 釈迢風 

「うたの日」。結果が出ない。わかりかけてわからない。今日は寄せて行こう。

午前中、雨が降っていないので図書館に行った。ソルニット『ウォークス』出てくるワーズワースを借りた。あと北村太郎『悪の花』があった。田村隆一『詩人のノート』を読まずに返却して借りた。あまり本を借りても読みこなせないから。

読書。ソルニット『ウォークス』。相変わらず面白いがなかなか読みきれない。急いで読む本ではないのだ。歩くようにゆっくり読む本。

黒人が自由に歩けず白人地域に入ると暴行を受けたり追い出されたりする。それは公共の場での平等でない証なのだが、女性が夜道を安全に歩けず部屋に閉じ込めれている。それも公共の場での平等でないというソルニットの視点になるほどと思う。

そういう本の後に『戦後短篇小説再発見13 男と女』を読むと家父長制の弊害について考えてしまう。女は閉じ込めらた部屋にいる放浪する男の癒やしの場とするセクシャリティー。

雨が降りそうなので早めに図書館から帰ってスーパーでまるごとキャベツを買う。まるごとキャベツを買うとキャベツばかりの日々になるんだよな。3日以内に食べきらんと腐るから。だいたい焼きそばとお好み焼きで消費するのだ。

今日は雨降らないようなら生田緑地にメタセコイア見に行きたいのだ。映画『とら男』でポイントになった植物。


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