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ジェニファー・ハドソンが素晴らしい!

『リスペクト』(アメリカ/2021)監督リーズル・トミー 出演ジェニファー・ハドソン/フォレスト・ウィテカー/マーロン・ウェイアンズ/オードラ・マクドナルド

解説/あらすじ
少女のころから抜群の歌唱力で天才と称され、煌びやかなショービズ界の華となったアレサ。しかしその裏に隠されていたのは、尊敬する父、愛する夫からの束縛や裏切りだった。極限まで追い詰められる中、すべてを捨て自分の力で生きていく覚悟を決めたアレサは、ステージに立ち観客にこう語り掛ける。「この曲を、不当に扱われている全ての人に贈ります」自らの心の叫びを込めたアレサの圧倒的な歌声は、やがて世界を歓喜と興奮で包み込んでいく――。

前半は「リスペクト」と誕生秘話というような内容。牧師である父の父権的抑圧を感じながら歌を歌っていたアリーサ。母はそんな父と離婚してたまに母と会うことが救いだった。しかし、そんな母が亡くなる。

幼く妊娠して(これはショッキングな事件だけどあっさり描いている)権威的な父から悪魔(虫と言うんだけど)がいるようなことを言われ、マネージャーとなる男が出来て父離れする。しかし夫となる男も父と同じだった。

「リスペクト」という曲は女性をリスペクトしなさいよ、という曲で、そこまでも一つのドラマだけれど、その続きを描いたのも良かった。

レコードデビューからなかなかヒットに恵まれなかったことや、伝説のスタジオ録音のエピソードなど「ウィークエンド・サンシャイン」のバラカンさんの話で知っていることだったので面白く観られた。アリーサと発音するので愛称がリーというのもすぐわかったしバラカンさんの話が役立つものもあるのだった。最初にヒット曲を作るスタジオのエピソードとか。ダイナ・ワシントンがアリーサに説教するシーンもいい。

ダイナ・ワシントン、駆け出しのアレサ・フランクリンにショービズ界の厳しさを教える『リスペクト』特別映像 https://www.cinemacafe.net/article/2021/11/08/75652.html @cinema_cafeより

アリーサ役のジェニファー・ハドソンは、アカデミー主演女優賞取るのではないかというぐらいいい。歌も上手いし、演技もなかなか。

『リスペクト』ジェニファー・ハドソンのパワフルな歌唱シーン映像 <2021年11月5日(金)公開> https://youtu.be/u7P3fmGSXLk

売れない時代のアリーサの「ネイチャー・ボーイ」のレコーディングを歌うこのシーンも良かった。

Jennifer Hudson - Nature Boy (Official Audio) https://youtu.be/37p_29jebaQ

後半はソウルの女王になったアリーサが権威的になってしまって、荒れた生活でアル中になる。このへんはスターミュージシャンの宿命だろうか?それを乗り越えての「アメイジング・グレイス」。神様が一番という歌なのだ。父とも和解して、父から逃れる為にソウル歌手になったけどゴスペルに戻ってきたアリーサの熱唱シーン。

これはアリーサのドキュメンタリー『アメイジング・グレイス』のシーンで、この映画を観た人は絶対観たほうがいい。こっちを先に観てもいいがセットで観るとより感動が増す。

あとキング牧師とのエピソード。暗殺されて葬儀でアリーサがゴスペルを歌う。名シーンのエピソードが実話だけに感動的なのだ。ネタバレだけどほとんどアリーサ・ファンは知っていることだった(バラカンさんの話からも)。三姉妹が中が悪いというのは、最後のほうにチラッと出てきただけだったけど。ビートルズの「レット・イット・ビー」のエピソードもあったよ。


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