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銀杏や毒ガス騒ぎはゴメンだぜ!

表紙はいつも開発中の渋谷です。昨日は、世田谷文学館の「萩原朔太郎」展に行ってきた。文学館って、あまり行ったことがないんだけど、文字を読むだけで疲れてしまう。からくり人形のような『猫町』の人形劇みたいなのが面白かったです。

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ただ『猫町』から始まるので、朔太郎が『猫町』の童話から書いたのかと思ってしまう。だいたい展覧会は時代順だと思う。世田谷が『猫町』の舞台だったので、それでオープニングに持ってきたの思うが、『猫町』の童話的イメージから見るとちょっと朔太郎の印象が違う。

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あと萩原朔太郎の二次創作がいろいろあって、それはおもしろかったです。萩原朔太郎の漫画とか。

展覧会を見たあと下のロビーでお茶を飲みながら読書。『東京詩集Ⅱ』を持って行ったので読む。朔太郎の詩も晩年の『氷島』が出ている。この頃は奥さんが二人の幼い子供を置いて逃げたので、東京(世田谷?)から実家の前橋に戻っているのだった。前橋時代に朔太郎が保守化したのは、生活の為があったのかもしれない。『猫町』もその頃書かれていたのだ。デカダンスの詩から散文の世界へ。

「萩原朔太郎」展を見ておもったのだが、大岡信『萩原朔太郎』の書評、萩原朔太郎の「新世紀エヴァンゲリオン」論はよく書けていると思った。自画自賛だけど。

詩を書こうと書こうと思っているのだがなかなか書けないな。短歌に熱中しているから。「うたの日」三回目の挑戦も撃沈。あとで反省会やります。

撃沈と言うか最下位だよ。作風が合わないんだと思う。もっとキラキラしたファンタジー短歌に寄せていかなけれならない。私が書いている短歌は、石川啄木世代の短歌だった。まあ、そのへんの本を読んでいるから影響されているのだと思う。

後藤明生『笑いの方法 あるいはニコライ・ゴーゴリ』を半分ぐらい。これも面白い。ドストエフスキーが「われわれは皆ゴーゴリの『外套』の中から出てきた!」と言ったんだよね。

徳富蘇峰(徳富蘆花だった)の旧家を保存した、近くの公園「蘆花恒春園」で昼飯。文学散歩。徳富蘇峰はあまり知らんけど、かなり立派な旧家だった。世田谷って金持ちが多そうな住宅地だよな。ちょっとうろうろしてしまったけど、「猫町」のイメージはない。あれは下北沢なんかな?なんとなくそっちのイメージだ。

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この周辺は森林が保存されているので、いい森林緑が出来た。神社では銀杏の木が御神木なんで、銀杏爆弾が落ちてくる。今がシーズンなのね。金木犀のような匂いでなく、とても銀杏を拾って帰れない臭いなんだけど。

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家に帰ったら速攻で寝ていた。久しぶりに歩き回った一日。

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