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映画感想
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#映画感想文

『ありふれた教室』、社会の中の「関心領域」はどこまで関わっていけばいいのだろうか…

『ありふれた教室』(2022年/ドイツ/カラー/スタンダード/1h39/DCP)監督・脚本:イルケル・チ…

やどかり
2週間前
6

精神科医の境界例の映画か

『人間の境界』(2023年製作/152分/G/ポーランド・フランス・チェコ・ベルギー合作)監督:…

やどかり
1か月前
18

カナダの天才ピアニストは二人いた

『オスカー・ピーターソン』(2020年製作/81分/G/カナダ) オスカー・ピーターソンがカナ…

やどかり
3か月前
10

映画の奇蹟は起きたのか?

『瞳をとじて』(2023年製作/169分/G/スペイン)監督:ビクトル・エリセ 出演:マノロ・ソ…

やどかり
3か月前
10

ゴーゴリのメタフィクション・ホラー・ミステリー映画

『魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち』『魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴ…

やどかり
5か月前
13

「正義」は容易に殺し得るという映画か?

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年製作/206分/PG12/アメリカ)監督: マーテ…

やどかり
7か月前
6

オタクおばさんのサクセスストーリー

『ロスト・キング 500年越しの運命』(2022年製作/108分/G/イギリス)監督:スティーブン・フリアーズ 出演サリー・ホーキンス、スティーヴ・クーガン、ハリー・ロイド、マーク・アディ シェイクスピアの中でもっとも好きな作品は『リチャード三世』だった。稀代の悪の王としてあらん限りの悪事をしつくし最後は滅びていく悪の代名詞みたいな王だった。 そんな王はイギリス王室から拒まれて、墓もなく川に投げ捨てられたという伝承があるが、映画の主婦はそれは王位を奪ったチューダー朝の陰謀

パトリシア・ハイスミスに恋した人の映画

『パトリシア・ハイスミスに恋して』(2022年/スイス=ドイツ/88分)【監督】エヴァ・ヴィテ…

やどかり
7か月前
6

2023年10月映画ベスト

10月もいい映画が多かった。特に邦画はこの時期賞狙いとかあるからかな。『月』と『アンダー…

やどかり
7か月前
4

母のところに帰りたかったのか?

『ソウルに帰る』(2022年/フランス、ドイツ、ベルギー、カンボジア、カタール)監督・脚本:…

やどかり
7か月前
8

白い顔の中の人が怖い感じの映画だった

『マルセル・マルソー沈黙のアート』(2022年/スイス=ドイツ)【監督】マウリッツィウス・ス…

やどかり
7か月前
13

消えてしまったのは唐田えりかだったのか?

『寝ても覚めても』(2018年製作/119分/G/日本・フランス合作)監督:濱口竜介 出演:東出…

やどかり
9か月前
5

古い映画には聖霊がいる

『オマージュ』(2021/韓国)監督シン・スウォン 出演イ・ジョンウン/クォン・ヘヒョ/タン・…

やどかり
1年前
2

つなぎとしての女帝の時代

『ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー』(2022/アメリカ)監督ライアン・クーグラー 出演者がわかりませんでした。『ブラックパンサー』がチャドウィック・ボーズマンの映画であり、彼が若くして病死したのは現実世界であり、それを物語でも上手く折り込んでいて、この新作はチャドウィック・ボーズマンに捧げられている映画になっています。 短歌の世界に挽歌というジャンルがあり、不幸にして亡くなった人の魂を現実世界に彷徨わないように供養する歌を捧げるのが『万葉集』にも歌われています。