マリー・ラフランス(2021)『子どもの本で平和をつくる イエラ・レップマンの目ざしたこと』小学館

本を読んでいるとき、わたしは自由になる。
なにものにもしばられない。すきなところをただ漂うことができる。
そうして得られるこころの豊かさが何よりも大切だった。
本を読むことで、日常生活に折り合いをつけ、生きてくることができているのだと思う。

子ども時代に様々な本と出合うことができたから、自ら本を手に取り、読むようになった。
子どもがみな、なんの制限も受けず、よい本を手に取ることができる世界であってほしい。

本書は、世界ではじめて国際児童図書館を創設したイエラ・レップマンをモチーフにした女性が出てくる絵本だ。
戦争でこころが疲弊した子どもたちが、物語と出会い、生きる活力を得る。
当たり前のように図書館で本を借り、書店で本を買い求めることができる生活に改めて感謝の気持ちがわいた。

巻末にはイエラ・レップマンの生涯についての解説がついている。

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