aotohikari
わたしの話をしよう 何もないわたしの話 立ち行かないわたしの 綺麗に繕うわたしの話 臆病が顔…
「永い」 それはそれは永く 慣れない景色は続く しらない色が広がるばかり それはそれは永く …
「手の鳴る方へ」 脳が揺れている 言い切れないでいる きのうよりも 憧憬よりもそれは、 わか…
泣きながら 机で目覚めた彼女は 次に強く瞼を閉じた 今見た夢が続いていかないようにと願った…
浮気な時間を 不機嫌な夜に あなたのいない人生なんて興味がないの、 だから怖いの、と その人…
ケーキに刺さったツリーみたいな深緑の群 流れてくのをただ見ているだけ 連なり濃くなる緑が陽…
それは、 ほんのちいさなはなし。 廊下の明かりが台所の磨りガラス越しに洗ったグラスに小さ…
「翅」 静寂に身を浸した 深く息 縋るものなど何もないと、気づく 瞼も重く 遠の…
「美しい人」 美しい人 さようなら 明日のことはそれなりに 気の向くまま…