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zine「beautiful」_03

「手の鳴る方へ」

脳が揺れている
言い切れないでいる
きのうよりも
憧憬よりもそれは、
わからない、わからない
わかる術がない
辿り着く先
結局のところ
走り出すだけ
彼女の艶の声
もっと
手の鳴る方へ
間違っていたことも
奪われたものも
時には
流れて浸潤
それから
それからは
染みになってゆくだけ
朝がまだ泣いている
雨はあがる


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