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好奇心の新たな効能

好奇心の効能は、神経科学の観点からは色々語れます。主に、ドーパミンの観点から。少なくともこれまでの研究で、
・記憶定着効果の向上
・集中力の向上
・思考力の向上
などは示されてきていました。あと、チャレンジする確率を高めちゃうとかもありました。

今日は、そんな研究の、もう一歩踏み込んだ研究ノート。2022年6月公開の好奇心に関する論文から。

皆さんは、ご自身が興味関心、好奇心が働いていた時のことを思い返してみると、その時の話の内容だけでなく、周囲の状況や映像的なイメージまで結構鮮明に思い出せたりしませんか?

単に好奇心のターゲット記憶だけでなく、その付随的な情報に対する記憶力の向上が示されています。

そして、それだけでなく、その付随情報への記憶力向上は、付随情報の誘発性の強さに起因するのか(この実験では、感情的な表情か、ニュートラルか)も確かめていますが、付随情報の誘発性の影響は、今回の実験ではないことが確かめられました。

いずれにしても、やっぱり好奇心って偉大だなぁ〜と勝手に盛り上がってます。これって、すごく日常で、なるほどなぁ〜と思うわけです。身の回りで、よくいろんなことに気づく人、っていませんか?あれっ、髪型変えた?今日のメイクの感じ違うね?あれっ、今日はなんだか元気ない?

ぼくは、そういうのに気づきづらいタイプなので、気づける人かっこいいなぁ〜と思ってたんですが、、、うん、、、ちゃんと相手に興味を持ちましょう!ってことですね!(笑)相手に興味、好奇心を持って接していれば、当然いろんなその人の付随情報を脳が収集するので、気づく確率を高めるわけです。

そして、あー気づいてくれるタイプの人は、やっぱり人好きというか、人にすんごく興味がありそうな人が多いなぁ〜と思い、妙に納得してしまった次第であります。

もちろん、人の記憶だけでなく、何かを学ぶ、体験する、仕事をするにしても、単に目の前のターゲットだけの情報を吸収するのか、好奇心を持って臨み、付随情報まで吸収して物事に臨むのかで、全然その後のパフォーマンスは変わってくるだろうなぁ。

というわけで、せっかくの人生、いろんな体験、学びをするときは、ワクワクムンムン、好奇心全開で臨みたいなぁ〜と感じました。

Padulo, C., Marascia, E., Conte, N., Passarello, N., Mandolesi, L., & Fairfield, B. (2022). Curiosity Killed the Cat but Not Memory: Enhanced Performance in High-Curiosity States. Brain sciences, 12(7), 846. https://doi.org/10.3390/brainsci12070846

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