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翻訳できない世界のことばを味わう

最近、言語と非言語、どっちとも仲良くなりたい青砥です。心のうちのことは「言葉にならない・できない」みたいに表現されるように、難しいことも多い。でも、トライしたい時も。けど、心の外の世の中に対しても、いろんな素敵な言葉がある。新しい言葉を知って、なんだかハッピーになれたらいいなぁ〜なんて思って手にとった2冊。

エラ・フランシス・サンダースさんの本。これは、翻訳された前田まゆみさんも大変だったかもです。いやぁ〜本当に興味深いですし、ぼくは絵のテーストも大好きで、目でもいっぱい楽しんでます。

翻訳できない世界のことばでは、日本代表として、やっぱり「ワビサビ」。これは、なんだかよくイメージできますが、ほかにも面白いものが笑。「BOKETTO」!

なんだと思いますけ?「ボケっと」です。

なにも特別なことをかんがえず、ぼんやりと遠くを見ているときの気持ち。

『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダースさん
訳:前田まゆみさん

まさかのボケっと!いや、けどこう聞くと、めちゃくちゃいい言葉。

あえてのボケっと!ぼーっとする時間。脳的には、あえてのDMN(デフォルトモードネットワーク)の活用的な。ボケっとしてるは、その時なりの働き方をしているということ。(脳的ちょっぴり解説は、Podcastで無料配信。)

大事!

我らが、福山雅治さんの「ボーッ」という曲も。「ボーッとしようぜ!」と教えてくださっています。

他にも、我らが日本代表には「積読(ツンドク)」がラインナップ。面白い。

そして、当然世界中の面白い、美しい言葉がラインナップ。特にお気に入りになったのは、スウェーデンから。

「モーンガータ」

水面にうつった道のように見える月明かり。

『翻訳できない世界のことば』エラ・フランシス・サンダースさん
訳:前田まゆみさん

今、海の近くに住んでいることもあり、夜に月の明かりがまさに水面に道をつくってくれて、なんとも幻想的で、感動するのですが、それを「モーンガータ」というのだ!と知った瞬間、なんだか、もう美しい!大好きな言葉。あーいつか、誰かに、「この月の道なんて言ってるか知ってる?」「ふふふっ」ってしたいなんて、妄想したり、そんな謎の自慢はおいといて、映像的な美しさと、短い言葉で表されたことにより、ぎゅっと自分の記憶にフラグとして、強く刻まれた感覚が。

我が家からのモーンガータ

そう、やっぱり言葉の強みは、記憶にガッと残し、再現しやすいこと。でも、言語が全てを賄えるわけではないことを認識した上で、自分のうちにこの美しい情景を、自分の脳で再現したり、それに伴って、新たな楽しみや感動を味わったり、誰かを思ったり。色々、言葉以上のことを展開することを楽しむ。

いい言葉に出会うのは、楽しいなぁ。そんなお話でした。

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