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【青森起業に役立つ補助金】③IT導入補助金

この記事は、国・県・市等の提供する起業・経営支援事業を、わかりやすく解説することを目的にしています。一部簡易化している部分もありますので、詳しい内容や条件は公式情報をご覧ください。また、情報は記事公開時点のものです。

1. IT導入補助金とは? 

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出典:IT導入補助金 概要

IT補助金は、簡単に言えば中小企業がITツールを導入する際の経費の一部を補助してもらえる支援制度のこと。

中小企業が業務効率化・売上アップ等の経営力を強化することを目的にしています。

ICTビジネスツール導入が遅れ、世界に比べて労働生産性が低い日本公益財団法人日本生産性本部の調査によると、日本の労働生産性はOECD 加盟36カ国の中で21位と半分以下の順位なのだとか。

IT導入補助金は、そんな日本の状況を改善する役割があるのです。

※参考:中小企業白書 2018

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日本のビジネスICTツール導入率は、アメリカ・イギリス・ドイツなど他の先進諸国と比べても低い水準にある。出典:平成30年版 情報通信白書

2. 何を支援してくれるの?〜ツール導入経費を最大450万円補助〜

IT導入補助金の支援内容は簡単。ITツールの導入にかかる経費を率でいうと1/2〜2/3、額でいうと30万から上限450万円まで補助してもらえます。

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出典:IT導入補助金2021 通常枠(A・B類型)概要

補助率や額(30〜450万円以下)は、申請区分や内容によって変化しますので、続いてはそちらをご説明します。

3. あなたはどのタイプ? 補助率や額が変わる、A〜Dの4類型をチェック

IT導入補助金は、前述のようにA〜Dの4つの類型(申請区分)があります。

通常枠(A・B類型)
一般的なITツールを導入する際には、通常枠での申請を行うことになります。

導入するツールの担う役割範囲(プロセス)が1〜3つの場合はA型、4つ以上の場合はB型になります。

A型の補助金額は30万円以上150万未満、B型の補助金額は150万円以上450万円以内。たくさんのことができるツールであれば、支援もたくさんしてもらえるということです。

支援率はA,B型ともに1/2以内です。

対象となるプロセスについては、以下の表をご覧ください。

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出典:IT導入補助金2021 申請区分について

低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C・D類型)

続いて低感染リスク型ビジネス枠(以下:特別枠)です。その名の通り、新型コロナウイルス感染拡大を受けて生まれた枠。

ITツールの中でも特に、非対面化・クラウド化などを行えるツールの導入が対象となります。特別枠は補助率が2/3以内ということで、通常枠よりも優遇されています。

特別枠はいずれも前述の表でいうプロセスが2つ以上必要になります。

またC,D類型ともに非対面化ツールの導入が必須D類型の場合はさらにクラウド対応も必須となります。

A〜D類型の違いはやや複雑ですので、よくわからない方は以下の表や、公式サイトをよくお読みください。

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出典:IT導入補助金2021 IT導入補助金について

4. IT導入ってどんなこと?なんの経費が対象になるの?

ひと口にITツールと行っても、その内容は様々。IT導入補助金の公式サイトでは、業態別の活用事例が記載されています。

↓ITツール活用事例はこちら↓
https://www.it-hojo.jp/applicant/casestudies.html

宿泊業者であれば、複数の宿泊予約サイトに掲載する情報の一元管理。介護業であれば、ICタグを活用した訪問介護時間の管理などの事例が記載されています。

自分たちに合う事業者、ツールを探す場合は専用の検索ツールをご利用下さい。

IT導入支援事業者・ITツール検索(コンソーシアム含む)
IT導入支援事業者一覧(PDF)

補助対象となる経費
ソフトウェア費
導入関連費の2つが対象になります。さらに特別枠の場合はハードウェアレンタル費等も対象です。

5. どうやって導入するの? 3つの申請STEP

■STEP.1 制度についての理解と事業者・ツールの選定

まずは制度について、より深く理解しましょう。公式HP及び詳細資料のリンクは以下の通りです。

公式HP https://www.it-hojo.jp/ 

通常枠(A,B類型)
交付規定 公募要領

特別枠(C,D類型)
交付規定 公募要領

その中で、導入したいツールや事業者も確定しましょう。前述の検索機能などをご活用ください。

その他、わからない方は直接あおスタへご相談ください。お申し込みはこちら

■STEP2. 「gBizIDプライム」アカウントの取得+α

IT導入補助金の申請には、「gBizIDプライム」アカウントが必要となります。取得していない方はわすれずに手続きを進めておきましょう。注意:アカウント発行までに約2週間かかります!

↓登録はこちらです!↓
https://gbiz-id.go.jp/top/

加えて、情報セキュリティ対策に取組「SECURITY ACTION」への宣言を行っておきましょう(申請条件に含まれます。)

↓詳しくはこちら↓
https://www.ipa.go.jp/security/security-action/it-hojo.html

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宣言の流れ 出典:SECURITY ACTIONとは

STEP3.交付申請手続き

最後に交付申請手続きです。ポイントは、先に支援事業者との商談を進めておくこと

商談の中で事業計画を決め、その内容を申請します。申請マイページへの招待も、事業者に行ってもらいます。

↓交付申請の手引き↓
https://www.it-hojo.jp/r02/doc/pdf/r2_application_manual.pdf

スケジュール(2021年)

IT導入補助金は複数の締切が設けられているので、みなさんのビジネスの予定に合わせて準備・申請を行いましょう。

4次締切
締切日:11月17日17:00 交付決定日:12月15日 
事業実施期間:交付決定日以降~2022年6月30日(予定)
事業実績報告期間:交付決定日以降~2022年6月30日 17:00(予定)

5次締切
締切日:12月中予定 交付決定日:2022年1月中予定
事業実施期間:交付決定日以降~2022年6月30日(予定)
事業実績報告期間:交付決定日以降~2022年6月30日 17:00(予定)

参考資料

↓公式解説動画↓

交付申請の手引
通常枠交付規定
通常枠公募要領
特別枠交付規定
特別枠公募要領

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