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我が家の「自由研究」12年間のふりかえり〈前編〉

宿題の「自由研究」がない夏。


この春、三女が中学一年生となり、我が家の夏休みから「自由研究」がなくなりました。実に12年ぶりです。

子どもの宿題だから、親は口も手も出しません、というのが本来の姿でしょう。でも、それじゃあ、いつまでたっても終わらない、いや、始まらない。ウチでは、夏休みのはじまりに、子どもと協議してテーマを決めていました。「石」が大好きな三女は「宝石を掘りに行きたい」などと壮大なテーマを希望しましたが、当然却下です。大きくなったら、自分のお金で南アフリカでもミャンマーでも好きなところに掘りに行ってもらいます。代わりに河原で石を探し、調べることを提案しましたが、それは嫌だということでした。まぁ、荒川上流ではダイヤモンドやルビーを見つけることはできないでしょう。私自身は工場見学に行ってみたかったなぁ。消しゴムのイワコーなんてオススメです。楠田枝里子さんには及びませんが、消しゴムを集めている三女にすすめましたが「下の学年が社会科見学で行った。同じところは嫌だ」と却下されました。

今年の夏はこんなやりとりがありません。
その代わり、この12年間で我が子たちが取り組んだ夏休みの「自由研究」をここでふりかえりたいと思います。全てではありません。全く覚えていない年があるからです。おまけで、遠い昔、自分がやった「自由研究」も挙げてみます。

料理に挑戦。小一、自分の大好物を作ってみる。

長女の初めての自由研究です。三女がまだ生後4ヶ月だったため、思うように外出もできない時期でした。調理はスキマ時間にできて、しかも、その後、食事の支度もしなくていいという、一石二鳥のテーマです。長女の大好物の中から厳選したのがこのメニュー。
・ギョーザ
・ガーリックポテトライス
・マカロニグラタン
・カップケーキ
たったこれだけ…。それでも、ガーリックポテトライスに入れたバジルはベランダで育てたものです。ギョーザは粉まみれになりながら、皮から作りました。調理過程を撮影し、スケッチブックにまとめて提出。すべての自由研究の中で、このスケッチブックだけ取っておいてあります。長女のコメントが自由すぎて、読み返すとおもしろいからです。ひらがなをやっとマスターした頃で、ヘタクソな字もいい感じです。
小学校では全員の自由研究を展示します。長女の友達のママが娘の作品を見て、「きっとお母さんが料理上手なんだと思った」と言ってくれました。私がとてもうれしかったです。

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紙漉き 牛乳パックからはがきを作る。

これも長女が挑戦。年長さんの時、園でやっておもしろかったということで選びました。牛乳パックのコーティングを剥がし、中のパルプ部分のみ使います。1日に1本は牛乳を消費するので、材料には困りません。このパルプ部分を小さくちぎり、水と一緒にミキサーにかけてドロドロにします。100均で調達した木材と網で木枠も自作。この枠にドロドロ液を流し込み、乾かせば完成です。葉っぱや毛糸、折り紙を挟み込んだり、マーブル模様をつけたり、バリエーションをつけました。はがきサイズのファイルに入れて、提出。小さくまとまり、展示では地味な印象は拭えませんでした。模造紙一面に貼り出したほうがよかったでしょう。
お手軽なキットも市販されてます。

自動販売機調べ 自販機マップ作成。

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東日本大震災の後でした。省電力の自販機が出てきた頃です。学区内(たいして広くない)の自販機マップ作成に挑戦しました。どこに、どんな自販機があるのか、ゴミ箱は設置されているのか、など親子で歩き回り、調べました。昭和レトロな自販機でもあれば気分も盛り上がったのですが、飲料やタバコなどごく普通の自販機ばかりでした。図書館で自販機の歴史や種類などについても調べ、完成です。自販機には住所が書いてあることをご存知ですか? この住所表示のおかげで、110番や119番に電話する時に、今いる場所を正確に伝えることができます。あれから、自販機もさらに進化しています。災害時には無料になるものもあります。コカ・コーラの自販機なんてアプリと連動しているし、駅にはタッチパネル式もあります。プールにはセブンティーンアイスの自販機がある、の法則はまだ生きているのでしょうか?

定番 カビの研究

某ファストフードのハンバーガーは腐らないというネタを検証してみたかったのですが、夏休み中には結果が出なそうなのでやめました。そこで、自由研究の定番、カビの観察にしました。ウチで作った食パン、個人経営のベーカリーで買った食パン、大手製パン会社の食パンを用意。カビの生え方の違いを観察しました。この食パンのカビを観察したことはうっすら覚えていますが、あとは全然記憶がありません。 

PPバンドでプラカゴ作り。

長女と次女が挑戦しました。PPバンドは梱包用のテープです。このPPバンドで編んだのがプラカゴ。ベトナム雑貨さんでもよく見かけるカラフルで可愛いカゴです。指定のカラーのバンドを、必要な本数で切り出し、田の字に編んでいきます。
12年の中で最も実用性がありました。娘たちが作ったカゴは今も現役で使用中です。夏になるとお店でプラカゴを見かけることが多くなります。娘たちは決まって「これって作れるんじゃね?」と言います。余った材料でまた作ろう作ろうと思いつつ、数年が過ぎてしまいました。ついに先日、メルカリで残った材料と本を売ってしまいました…。

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街で顔を見つける。

この絵本を読み、テーマ決定。トイカメラだけれど、写真を撮ることが好きな次女が挑戦。ゴミ箱や窓など、街には意外に「顔」がありました。「顔」の他に「文字」も集めました。街の看板からひらがな五十音を集めて一覧表作り。なかなか見つからない文字があったりして、たくさん歩き回りました。ついでに街で「色」も拾って、色ごとにコラージュも作成。この街歩きの中で、1羽のセキセイインコを保護。これをきっかけに我が家のインコ生活が始まったのです。

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後半に続きます。

#夏の自由研究  #夏休み #宿題 #小学生


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