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我が家の「自由研究」12年間のふりかえり 〈おまけ〉

後編より続きます。

幻の自由研究。
喫茶店をオープンしよう。

三女の小学5年生での自由研究は、パソコンが壊れるというドタバタで終わりました。来年の、最後の自由研究はパソコンできっちり仕上げようと親子で誓いました。有終の美を飾る自由研究とは何か?  得意の料理ネタ、今度は本気の喫茶店ごっこです。オムライス、ナポリタン、ピザトーストにクリームソーダ、プリンアラモード。料理も作りますが、メインはパソコンでのメニュー作りです。お店の名前を考えて、看板なんか作ってみてもおもしろいかも。ロゴもかわいいのを考えてみよう。そんな話をしていましたが、結局、自由研究はやりませんでした。そうです、新型コロナのため、夏休みが短くなり、自由研究の宿題がなくなったのです。こうして不完全燃焼のまま、12年に渡る、我が家の自由研究は終了したのです。

昭和の自由研究。

小学生編
昭和の小学生も夏休みには自由研究と読書感想文に苦しんだものです。昭和、平成、令和と脈々と受け継がれる日本の伝統芸。はるか昔、昭和の自由研究はどんなものだったのでしょうか?

当時の定番、昆虫採集。私自身は経験はありませんが、実家の物置から昆虫や石・貝の標本がごっそり出てきたことがあります。虫ピンで止められた蝶たちがちょっと可哀想でした。生きた虫や植物の観察も多くの小学生が取り組んだものです。アリの巣の観察キットは学研の付録で手に入れます。当時の学研の学年誌には様々な付録があり、十分、自由研究でも使えました。私の付録はいつも兄が横取り。残されているのはつまらなそうな時だけでした。アサガオの観察日記は低学年の宿題。アサガオの押し花を作り、色水で絵を描いたりします。娘たちが通った小学校でもアサガオを使った一連の作業が1年生の夏休みの宿題。2学期には枯れた弦でリースを作ります。そんな大事なアサガオを枯らすわけにはいきません。遠くの実家に帰省する友人は、アサガオも一緒に連れて帰っていました。しかし、いつの間にかアサガオの宿題は廃止されました。「宿題が多すぎる」と親からクレームが入ったためだとウワサで聞きました。

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昭和のこどもも夏休みに様々な工作にチャレンジしました。当時も「貯金箱作り」みたいな工作キットは売られていたかと思います。箱にセロファンを貼って、ボール紙に描いた魚やタコを吊り下げる「水族館」もよく見かけました。私も作ったことがあります。工作といえば、私はトウモロコシの皮で人形を作りました。いや、実際には母が作りました。私は人形を立てる箱に色を塗っただけです。2学期に登校した際に、「それ、作ったの箱だけでしょ?」と瞬時に友だちに見破られました。せっせと人形を編む母の姿を、今もはっきりと覚えています。

もちろん、ちゃんと自分でやったものもあります。生まれて初めての刺しゅうがそうです。白いハンカチにキティちゃんを刺しゅうしました。ほぼ、アウトラインステッチのみの簡単な刺しゅうでした。小学生の魂、百まで。時は流れて、娘たちの幼稚園時代。スモックにせっせと刺しゅうしました。ほぼアウトラインステッチのみですが、十分、かわいく出来ました。

中学生編
中学でも自由研究は続きます。私の中学時代、夏休みには膨大な宿題が出ました。自由研究に読書感想文はもちろん、画用紙に世界地図を描く、歴史年表を模造紙に書き写す、水泳教室に10回出席するなんて大物の他に数学ドリルなど、それはそれはたくさんの課題がありました。中学生をヒマにしないための学校の作戦です。これに部活があるのだから、いっぱいいっぱいでした。

自由研究ではカビが人気のテーマ。しかし、カビはある程度の時間がかかります。夏休みの終わりに慌てて取りかかっても、間に合いません。私と友人は共同研究で「金魚の解剖」をしました。1日で終わるからです。授業でフナだったかな、すでに解剖の経験済だったので、試行錯誤もありません。無駄な殺生でした。お墓を作って埋葬しましたが、可哀想なことをしたと思っています。

「水温の変化」をテーマにしたことがあります。これも3日もあれば十分です。様々な素材に入れた水の温度変化を記録するだけ。ひなたに水(決まった量)の入ったガラスの瓶や紙パック、プラスチックなどを並べます。黒いビニール袋をかけたりもします。定期的に水温を記録します。これを小難しそうなグラフにして提出します。「素材でどれくらい温度上昇に差があるのか?」がテーマです。これだけですが、理科の先生にはとても気に入っていただけました。黒いビニール袋に入れた水はあっという間に熱くなり、「お風呂のお湯は毎日これでまかなえるのでは?」と思ったものです。

中3の時だったか、ブラウスとスカートを仕上げたことがあります。これは私が珍しくコツコツと取り組んだものです。市販の型紙を使い、裁断し、ミシンで縫いました。それまでの家庭科の授業で、スカートとパジャマを製作したことがあったので、その経験でなんとか出来たのです。頑張って縫い上げたものの、一度も着ることはありませんでした。

高校生編
高校では家庭科の宿題で自由研究がありました。私は、お弁当のメニューを考え、「食品成分表」で栄養価を計算。お弁当のイラストを描き、改善点などのコメントをつけ、仕上げました。お弁当でまんべんなく栄養を取るのはなかなか難しかったのを覚えています。実は、実際にはお弁当を作っていません。正に「机上の空論」。メニューを考えただけでした。

大人の自由研究

自由研究は無理にやらされると苦痛しかありません。でも、大人になった今、やってみたい「自由研究」がたくさんあります。今なら、こんな感じ。
①スパイスカレーを作ってみる。
②筋トレしてカラダの変化を記録する。
③美文字の練習。
④身近なニセ科学を調べる。
⑤オリンピック出場国について調べる。
⑥ご当地グルメ・ご当地調味料を調べる。
⑦パソコンのショートカットを覚えまくる。
⑧パソコンで動画編集にチャレンジ。
⑨外国語にチャレンジ。
⑩ピアノにチャレンジ。
コロナ禍の今、遠出は難しい。どれもおウチでできること。明日からだって取りかかれます。まずは週末、スパイスカレーに挑戦してみます。

自由研究が宿題の皆さん、ご健闘をお祈りしています。

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