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(詩)雨に消えた微笑み
肩を濡らす雨に気付いて
傘を差すきみのため息が白く
星のない夜の空に消えてゆく
ぼくがなりたかったもの
きみの肩を包むレインコート
きみの肩に寄り添う傘
きみの肩に落ちた雨のしずく
ふときみがついたため息
傘も差さず大きな声で呼んだら
きみは振り向いて少しだけ笑った
なりたかったもの
ただしずかに降りしきる雨
きみがいなくなった後
きみの微笑み思い出すように
何度も何度も思い出すように
ただしずかに降りつづく雨に
なりたかった
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