夜の海辺に雪も降る

夜の海辺にお前の肌を重ねて
ウミネコにお前の涙重ね
海が鳴く時
生命の重さが沁みる夜に

一人を選んだわたしの人生の愚かさが
お前の笑みをこわす時
夜の海辺に雪も降り頻る

その凍り付くよな海辺に
佇んでいた記憶があれば
残された冬の日々も生きてゆける
わたしなら
夜の海辺が降り積もる雪に凍り付くまで

楽しげに笑おうとしても
泣きそうな顔になってしまう
そんなお前の夜の海辺は
夏よりも冬が似合った

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