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文学フリマ大阪を終えて。

2021年 9月26日㈰ 第9回文学フリマ大阪開催


今年も昨年に引き続き、コロナ禍真っ只中。
1月の京都は中止だったけど、大阪は予定通り開催されました!

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私のブースはこんな感じ。小さなお店を開くみたいで楽しい。

去年もおもったんだけど、コロナ前は、とにかく「ぎゅうぎゅう」な感じで隣近所さんとの距離が近すぎだった。
だから荷物置くところもないし、席を離れるのも人をかき分けて…だったので大変でした。

でも、今は空間がたくさんあって、荷物置くのも動くのもスムーズ。コロナ終息してもこんな感じがいいです!…ていうことじゃなく、大事なのは感染予防対策をしっかりとっていたかということなのですね。

やっぱり無言でいるわけにはいかないし、ブースに来てくれた方々と、もっといろいろお話しもしたい。
はやく終息して、もっと安心して自由に楽しみたい!

ピノコプレス9号は売れたのか

私が文フリで毎回せっせとこしらえているZINEは「ピノコプレス」といって、毎回いろんなテーマを決めて、それに沿った文章や漫画などで埋める、というTHE趣味の本。手作りの雑誌です。

1年に1~2冊ほど作り続けて、今回で9号!
テーマは「喫茶店」です。
印刷は枚方で女性が一人できりもりしている印刷&古本屋さん
ぽんつく堂さんにお願いしました。

表紙はクラフト紙、中身はわら半紙に青いインクでレトロな仕上がりとなり、大満足。

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もくじです。全24ページ。
友人に詩を寄稿してもらいました。あとは全部自分で書いた。


印刷して折ってホチキスで綴じて完成!(この作業がたまらんのよ…自作の本好きには…)もちろん、本格的な製本を施した本の方が好きな方もおられると思います。
文フリでも、本屋さんに普通に並ぶような立派な装丁の本を売っている方もたくさんおられます。

でも、お高そうだし…(*´ω`*)

私はこういう素朴なタイプのZINEが好き!


…と、前置きが長くなりました。

そんで売れたのか?っちゅー話なんですけど


売れました


ええ、結構、思ったよりも…


売れたんです!!


キャー!! 嬉しー!

(といっても、100冊とかじゃないですよ)
そもそもあんまり持って行ってなかったので…それでも持って行った分は、15時ごろには完売してしまいました!(文フリは11時~17時です)

前回売れ残っていた8号(お風呂特集)も合わせて、

計30冊

です。

見本の分も売ってしまいました。
まあ、正直…
思ったより売れたので、ビックリです。


え?たった30?と思う方もおられるかもしれませんが、いつもは、10冊程度。調子よく売れる日でも15冊くらいなので、どんなに頑張っても20冊以下だろうな~だと思っていたんですよ。
8号と9号はぽんつく堂さんで印刷したので、それも良かったのかも!見た目も大事だな!

以前までの文フリでは、開場して人が入ってきても、スル~ されっぱなしで、午前中1冊も売れなかったこともあったし、毎回「やっべぇー、もしかして今日一冊も売れないのでは…」と不安になっていました。

じゃあ、なぜ今回は完売したのか?

多分、先ほども述べたように、ぽんつくさんとこの印刷がかわいかったと

いうこともありますし、2016年にはじめて参加して、文フリ歴は5年。参加は10回くらい、ピノコプレスは9号目…
と、地道に回を重ねてきたことが大きいかと思います。

2回目に参加した京都では、ピノコプレスが7冊しか売れなかったし、2年前の広島でも10冊以下でした。まったくといっていいほど売れず、スル~されっぱなしのイベントは、はっきり言って疲れます。
今まで(前日までの準備は楽しい)のワクワクはなんやったんや~とがっくりきます。

自分の不人気に嫌気がさします。
もうやめようか…とも思います。
だからいつまでも売れない漫画家なんだ…私の書いたものなんて誰も読みたくないんだ…とかウジウジといろいろ考えてしまいます。

でも…

懲りずにまた参加してしまうんですね~

なぜでしょう。

それは…


(いつも言うけど)

終わったあとのビールが超美味いから!

それに、あまり売れなかった時でも、必ず数人は買ってくださるんです!
そして中にはあれもこれも、と既刊すべてまとめて、という方にも出会えます。
通りががってパッと見た瞬間、「気になって」といって買ってくださる方も。
来場者は1000人ほど、といってもブースも300以上あるので偶然、私のブースに立ち寄るなんて、ものすごい巡り合わせなのです。

「かわいい」とか「おもしろそう」とか、私の子たち(作品のこと)を褒めてくれたり…
この興奮は、クセになります。
だから結局、終わった後は「次こそは頑張るぞ~!」となるわけなのですね。

そして、適度な「疲れ」。
この疲れは、ビールの味を最高に引き上げてくれます!


そう、これは大人のお店屋さんごっこ

ビールが美味くなる禁断の大人の遊びなのです。


あと、今回はTwitterで見たと言ってわざわざ足を運んでくれた方もおられたんです!
スゴイ!
私のTwitterなんて、めっちゃフォロワー少ないのに…影響力があるとはおもえないのに…

Twitterをはじめたのも、文フリのためでした。
最初のころは、何もわからず参加して自分で宣伝する術を知らなかったんです。
なので、文フリのときに告知できるようにTwitterをはじめて地道にイラストや漫画を投稿してきました。

そういうコツコツ積み重ねる地道な努力と、「諦めないこと」、そして「楽しむこと」が今回の成功の理由(オオゲサやな…)だったと思います!


文フリで売れるためにはどうすればいいのか

…なんて…30冊程度しか売れない人から言われたくないかもしれないけど…


私は必ず、売る側だけではなく、買う側にもまわります。それは、単純にせっかく来たんだから、他の方の本も見たいしいいのがあったら買いたいし、という理由なんですが客観的に自分の本、ブースも見ることができるから。自分が買う側になると、いろいろ見えてくるものがありますね。

まずは、値段。

立派で本格的な装丁を施している御本には正直、手がでません…。そういうのって、印刷代が高くついているので仕方なく、でしょうが高額です。

正直…500円以上の本は買う勇気がありません。


本の値段というのものは、本そのものというよりも内容、読む時間、書いた人へのリスペクトの値段だと思います。

すんごくファンでずっと新刊を待っていたの~という作家さんの本なら2000円でも安いと感じますが
そうではない…

いわば素人さん…プロであってもファンでないと買いません。
(もちろん、素人さんだからこその面白さというものもあります)

しかしここは文フリです。
書いた人がずっごく、気になる!魅力的!であれば
「よ、読んでみたい…!」と強烈に思います。

でも、それでも500円までです。

一人だけの本じゃなくて、2~3冊は買いたいし。う~ん、やっぱり500円まで。できれば、300円~400円なら気軽に「買ってみよう」と思えますし、
100円~200円なら即買いです。


なので、私的には、あんまり立派な装丁というものに、ここでは興味がない。広告の裏に書いてホッチキスでとめただけなのに
内容がすごそう!
というほうがインパクトがあっていいと思うのですがどうでしょう。

あと、興味があって、中身を見てみたい!とおもっても値段がわからないと手に取りにくいですね。試し読みさせてもらって、ほしいなと思っても800円とかだったら「高っかー」となるのでぱっとみて値段がわからない本は手に取ることもしづらいです。

いつもなら「見本コーナー」があったんですけど今はコロナの影響のため、それはないので不便ですね。
たまに本人さんはトイレかどっかに行ってて不在のブースとかがあるとそのとき「チャンス!」というかんじでパラパラ中身を拝見して値段も確認しちゃいます。なので、ずーっとブースに誰かが張り付いていなくても少し席を離れたりしてみるのも手かもしれません!
おもしろそうで値段も手が出しやすそうなら絶対に店主がかえってくるのを待ちますし、
万引きとかは、まあ、あり得ないと思います。(金庫の管理は気をつけてください!)


ピノコプレスの値段なのですが、最初はコピー本だったので、200円、でページ数とともに300円になり
現在は350円。(印刷を頼むとどうしても値段が上がります)付録ありの場合は400円。(今回の付録は手作り小鳥ちゃんブローチ)という感じにして2冊買ってくれたら値引きもしています。

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こちらが付録の「きいろい小鳥ちゃん」と「あおい小鳥ちゃん」ブローチです。(きのこも混じってる)
ほとんどの方が付録ありを選んでくれました!

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で、こちらも販売したんですけどね…1個しか売れませんでしたけどね…(ガッカリ…)


いろいろおまけをつけてお得な1000円セット作ると毎回買ってくれる人が2人くらいは現れます。
ありがたいな~。値引き、セット販売は、人それぞれ。あんまりしている人は見かけないのでお勧めはしないけど、私はそういうの好きなんで。
そうやってコミュニケーションとるのも楽しいし。


そして一番大事なのは「内容」です。

おもしろいか、おもしろくないか。
自分だったら、読みたいか、読みたくないか。
前回よりも、おもしろくなっているか。
ワンパターンになっていないか。
全力を尽くしたか。
そして次はもっとおもしろいものを作るという意志はあるか。

当たり前なんですけど、人様に読んでもらうためには自己満足だけではいけないと思います。
いえ、文フリは自由なんで…自己満足だけでも別にいいんですけどね…

でも、せっかくなら…
読んでくれた人に満足してほしい!
買って良かった!とおもってほしい!
また読みたい!とおもってほしい!

何よりも私自身が、本を作ることによって何を表現したいのか、
どう変わりたいのか、ということを明確にしたいです。
そして成長したいです。


これからもどうしたらおもしろくなるかということを追求していきたいので温かく見守っていただければ幸いです。

それと「自分も作って参加してみたい!」と感じてくれる方が増えると嬉しいです。(ZINE仲間がほしい~!)


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