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改めて決算書を細かく見てみたんだけど、こんな勘定科目入ってたらマズイっすか?ランキング(資金繰りに強い税理士調べ)

前回の記事を見て、久しぶりに自社の決算書見たよ!という方いたら、あなたは素晴らしい。



さて、決算書は誰が作っていますか?
自社経理部で全て作っているなら話が早い。このランキングを参考に、次回から変えてください。

税理士が作っているよ。という方、きちんと税理士に確認してください。税理士は税務署に対して分かりやすい決算書を作成したのであって、銀行を意識した決算書を作っている訳ではない。というケースが多々あります。
※決算書を2通り作成せよ。という意味ではありません。それは不正経理です。

はい!という訳で
この勘定科目があったらちょっとマズイぜランキング。発表します。

第三位→多額の現金残高(残高不一致)
第二位→仮払金(使途不明金)
第一位→役員貸付金(短期・長期問わず)


詳細を解説していきましょう

第三位→多額の現金残高(残高不一致)
普通預金とかではなく「現金」の残高が異常に多い決算書。結構あります。
ここで言う「現金」とは、レジや金庫の中にある紙幣と硬貨の合計です。

実際は金庫の中に、釣り銭と小口経費支払用として10万円を保有していたとします。しかし、決算書上は300万円あることになっている。このようなケースです。

ちなみに
どうしてこのような差が生じるか?わかりますか?

現金の残高不一致は、通帳から引き出したオカネを色々な経費支払に使ったが領収書をもらい忘れた or プライベートで使い込みした。どちらかです。

これは経理が機能していないことの証明になってしまうのです。
ズボラであるとアピールしているようなもの。
早急に会社にポケットマネーからオカネを戻しましょう。


第二位→仮払金(使途不明金)
貸借対照表の資産の部に「仮払金」という勘定科目があり、かつ、この金額が大きい場合。決算書には勘定科目内訳書というものが付いていますので、この内訳書をみてください。

仮払金の内訳が記載されています。
そこに何と書いてありますか?

経費先払分
出張旅費概算分
使途不明金

などという項目、ありませんよね?

これが生じる理由は、現金残高不一致と同じです。
ただ、それを隠そうと仮払金に混ぜて決算書を作成している。

この場合も同じく、ポケットマネーからオカネを会社に戻してくださいね。


第一位→役員貸付金(短期・長期問わず)
もうなんとなく察しがついてきましたか?笑
第一位は役員貸付金が貸借対照表の資産の部にある場合です。

資産の部、にあるんだから資産なんだろう?というのは大間違いで、資産性の無い資産。という取り扱いをされます。
平たく言えば、ウソの資産。

これが発生する理由は現金残高不一致と同じ(以下略

一刻も早く、ポケットマネーで会社にオカネを戻してください。
と、書きたいところですが……。


ポケットマネーなんて無いんだけど!

という返答が非常に多いです。
ちょっと厳しい言い方ですが、ずさんな経費の使い方をしている人が個人資産を保有できる訳がありません。

お金持ちになりたい!とざっくり言う人は、お金持ちになりたいのではなく、湯水のようにオカネを使いたいのですよね?というのと同じ。

銀行は、会社の決算書に上記勘定科目があっても、個人資産を多く保有していれば何も文句言いません。むしろ、勝手に銀行内部で決算書を書き換えてくれます。


今から変われます。今日からできます!

経費の管理はしっかりやりましょう。
毎日、経理をしましょう。
毎月、試算表を作りましょう。

たったこれだけ!
無駄遣いをするなとは一言も言っていません。経費の管理だけしっかりやってください。残高が合うように。

今から変われます。今日からできます!
是非!実行に移してみてください。

ではまた!

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