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【税理士が経営の勘所を教えます】売上の単価アップにおける急所 −お客様との心の架け橋について考えてみる−

トップ画像は私のテレキャスターです。

フェンダーアメリカンデラックス、第1世代
ピックアップはディマジオに交換しています。リアはシングルサイズハムバッカーのチョッパーT、フロントはトゥルーベルベット。

リアだとレスポールみたいな太い音に固めの輪郭
フロントだとテレキャス特有のザクザクした音が出ます。
リアとフロントのパワー差が少しありますが、そこはご愛嬌


さて、今日も単価アップについて深堀りしましょう。

前回の記事はこちら


お店とお客さんを繋ぐ要素として、ざっくり以下の要素が挙げられます。

・商品サービスそのもの
・広告宣伝PR
・店とお客さんとの心の架け橋

先に結論から書きますが
・店とお客さんとの心の架け橋
を再重要視している会社さんほど、単価アップが成功します。

ここで言う心の架け橋とは
信頼感に近い概念ですね。信頼感・友達感覚・志への共感、などです。

最近、小売業のトレンドとなっている「D2C」モデルの企業においても
ITを駆使して、インターネット上でどうやって心の架け橋をかけるのか?
という事がビジネスモデルの中心となっています。

D2Cとは手法のように思われがちですが違います
D2Cとはあり方そのものなのです。

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この本、めっちゃ分かりやすく面白かったです。
心の架け橋について興味ある方は必読です。


心の架け橋について実例を紹介しましょう。

東京都内に日本経済新聞を販売しているお店があります。
いわゆる「新聞やさん」
購読者に新聞を配り、集金するというビジネスモデルです。

新聞そのものの良さをアピールしたり
必ず毎朝同じ時間に配達しますよ!という定時性をアピールしたり
雨の日にはビニールカバーをかけますよ……。
というやり方では、心の架け橋はかかりません。

皆様も読者サイドだったらそう思うでしょ?
それ、当然のサービスじゃん!ぐらいにしか思いません。


では、このお店は何をやったかと言うと
配達料無料で野菜や果物を購読者に届けるサービスを始めました。

高齢者が多いエリアだったので、covid-19により買い物難民が激増した為です。

これってめちゃくちゃ嬉しくないですか?

新聞うんぬん、商売うんぬん、ではなく
人として他人に良き心で何かできないか?と思ってくれているんだな
という事がビシビシ伝わってきます。

もちろん、新聞やさんは野菜や果物については素人です。
大田市場で業務用野菜の卸売をしている会社に仕入れはすべて委託しました。目利きは完璧です。かつ、万が一中身が傷んでいる野菜があれば交換してもらえます。


このように
心の架け橋は非常に大事です。
そして、お客さんとお店という関係から一歩前進します。

野菜を届ける事で単価アップにも成功した訳です。

単純な単価アップ
例えば、ペットボトルのお水120円を150円にアップ
とは根本的に異なります。

野菜を届けると、非常に喜んでくれるそうです。
金銭的報酬、いわゆる売上だけではなく
非金銭的報酬、「ありがとう」「いつも楽しみにしているよ」もたくさん頂いているそうです。
これって商売の醍醐味ですよね。


どうやったら喜んでもらえるか?
自分たちのリソースを使って何ができるか?

考えてみてください。


次回は一旦、今までの総まとめクイズを出しましょう。
ではまた!

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