見出し画像

ストーリーテーマ:ピラミッド

全員:お疲れ様でしたー!
(通行証を改札にタッチし、ワゴン車に乗る)
マネージャー:次は18時から旅行雑誌のぴゃらんの撮影だからね。長い移動になるけどよろしく。
全員:はい!!

(移動中)
サナ:ねぇーちょっとアカリー!ほんと何やってくれんのー
アカリ:まあまあまあ!
シホ:なんで鮪の刺身と鯛の刺身の味の違いもわかんないの~??
アカリ:でもほら撮れ高は抜群でしょ!
ミウ:最終的に私たちの姿を映されないなら、結果オーライとは言えないから
アカリ:ミーちゃんだってカスタネット?で失敗してたじゃん
ミウ:カスタネットじゃなくてカルテットね。刺身より遥かにムズいから。
アカリ:アカリすぅーぐわかったよー!ねぇ本当は音楽向いてないんじゃなーい??ww
ミウ:ん、喧嘩売ってる?
サナ:落ち着いて!今日まだ撮影にラジオ収録もあるんだから。
シホ:そういえば今日『くるくるフルーツパラダイス』の放送だよね!
アカリ:あー!金魚すくい!
ミウ:それ先週分。今日は跳び箱
アカリ:えーそうだっけ?
サナ:跳び箱だけで1時間近くやったもんね!
シホ:あの時は脚パンパンになったなー乳酸が結構溜まったよー
アカリ:にゅーさん……
ミウ:人の名前じゃない。乳酸知らないの?!
アカリ:うん!
サナ:ミーちゃんそんな顔しないで!
ミウ:わかったよ……
シホ:あ、ママから連絡きたから返すね
アカリ:アカリはアニメ観よーー
ミウ:じゃブログ書いてる
サナ:おーけー

サナ:(心の声)《はぁ…結成してまだ1ヶ月も経ってないのに、今もまとまりがない。リーダー向いてないのかな…》
アカリ:お!私のSikSok10万再生だ!!やったー!
ミウ:おめでと
サナ:おめでとうー!
アカリ:すごいでしょーーもっと褒めて褒めて!
シホ:あ、懸賞当たったー!
サナ:えっ!?また当たったの!?
シホ:神戸牛と特製ダレのセット!それにデイソンの掃除機も!
アカリ:すごーい!!
ミウ:1週間前の私のブログの閲覧数、5万ビュー突破したみたい!
シホ:やるじゃんミーちゃん!
サナ:わぁ…
アカリ:みんなよかったね!
サナ:(心の声)《みんな?シホは凄く運が良くて、アカリはSikSokの再生数が伸びてて、ミウのブログで着実に彼女のファンを増やしてる。でも私はどれを取っても中途半端。このまま何も結果が出ないままだと、チームの足を引っ張っちゃう。どうすれば…》

(目的地に着く。撮影が終わる)
全員:お疲れ様でしたー!ありがとうございした!
マネージャー:サナ以外ちょっと来て貰える?サナはちょっと待ってて。
サナ:はい!

(サナ1人になる)
サナ:脱退しようかな…
キョウコ先輩:あれっ!?サナちゃん!
サナ:あ、お疲れ様ですキョウコさん!
キョウコ先輩:え?なんかの撮影?
サナ:はいそうです!
キョウコ:私もそうだったんだよー!
サナ:うわぁ会えて嬉しいですーー!
キョウコ:どう、アイドル楽しい?
サナ:まだまだ慣れないことが多くて大変です(苦笑)
キョウコ:そりゃそう。新米の頃は素直に楽しめなかったよ。私の頃はとにかくノルマに追われてたから。
サナ:相当お忙しかったんですね
キョウコ:どんなバラエティーでも身体を張らされたし、10時間ダンスの練習したあとの、夜中にブログも書いたし。
サナ:えぇー!
キョウコ:今思えばエグかったよ。よく毎日やってたなって。
サナ:今でも第一線でご活躍されてて凄いです!
キョウコ:まあダンスも書くのも、たまたま上手くいったんだよ(笑)
サナ:いやいや絶対毎日の努力の結果ですよ!
キョウコ:ビュー数とかいちいち気にしてたけどさ、3000とか5000とかね。ある日突然、2万とかいってね。それが私の高校時代の卒業写真載せたヤツで。
サナ:卒業写真!確かに見たい!
キョウコ:見るな見るな(笑)でもなんやかんやあって、テレビや雑誌に引っ張りだこの日々を送った。でも色々出てみて思うよ。上には上がいるって。
サナ:何があってそう思ったんですか?
キョウコ:アイドルの先人たちよ。男でも女でも、私以前に長く売れてる人たちって、やっぱり敵わないな。踊りも、面白さも、カッコ良さも可愛さも段違い。私には越えられないと思った。
サナ:圧倒されますよね。
キョウコ:でも、別に超えようとしなくてもいいと思うの。他の分野で、ほんの少しでも周りより出来るものを見せれば、それでいいのかなって。でもまあ、全てを万全にこなさないと、やっぱり他の人と同じように見えちゃうかもだけど。私を起用する意味を、強く示していかないといけない。だから芸能界は厳しく、サバイバルゲームなんだよな。
サナ:難しい……ですよね
キョウコ:ははは、真面目な話しすぎちゃった。ちょっと私行くね。じゃあねー!!
サナ:ありがとうございましたー!!

サナ:(心の声)《ほんの少しでも周りより出来るもの……か。》


と、ここまで。
深夜に即興でずっと書いてて疲れました。後半重い瞼を何とか開けて、いったい自分が何を書いてるのかよくわからないまま、勢いに任せて消して書いてました。いつも勢いで書いてると言われれば、まあそうなんですけど。
こうやって書いてると、書き方のクセといいますか、まるで僕1人の対話のように見えてしまう。理想の会話を書いてるみたいな。でもちょっと設定に粗が見えるなw
でも書きたい欲はあったから、それをちゃんと望むような形で出さないとなぁと思いましてね。ええ、疲れました。
ピラミッドってテーマを勝手に決めて書いたの、辛かったwなぜピラミッドかっていうと、世界の歴史の漫画が目の前にありまして、そこにツタンカーメン王の絵がありましたので、太古のエジプトといえばピラミッド……って感じで書いたわけです。
直接ピラミッドの話をするのはさすがに知識がなくて難しいなと思ったので、世の中ピラミッド構造でできている……みたいなコンセプトでストーリー展開しました。
いやー読者にとって面白いと思われるか分かりませんけど、是非多くの方に読んで欲しい!では!

20年以上積み上げてきたユーモアと視点を皆様に提供するべく、活動しております。皆様のご協力でもっともっと精進致しますので、是非支援の方もよろしくお願いいたします!