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三つ子の魂百まで。とは言うけれど

昨年春に新しいジャケットを買いました

昨年の春に、すっかりくたびれて袖口もボロボロになってしまったビジカジ系のスプリングコートをいい加減に買い換えようと思って買ったのが、UNIQLOのコーチジャケット(YELLOW)でした。

これがなかなか良い色味で1発で気に入ったんです。
明るい派手な黄色じゃ無くて、お店の表記はただの『YELLOW』ですが、少し落ち着いた感じのこの芥子色とでも呼びたい色合いが、目立ちたいと思いながらもいつも一歩引いてしまう自分みたいだなって(笑)

でも僕はいままでこういう色味の服とかはほとんど買った事がなかったので、後からそれに気がついて自分でもビックリしました。

実際これを着ているとその色について会った人から触れて貰える事も多くてとても良い買い物だと思っています。
もちろん今年の春も着ています…まあそろそろもう暑くて上着はいらなくなってきましたけどね。

好みや考え方の変化は服の色だけに留まらず

それに限らず近年の僕は日々の行動や物事の捉え方がどんどん変わっていっていて、しかもとても好ましい変化だなと自負しています。
その変化とは一言で言うと『他人の目を過剰に気にしなくなった』という事に尽きるのかなと思っています。

「こんな色のジャケット、派手って言われないかな…。」
「ステージで緊張して手を震わせながら演奏するのってかっこ悪い。」
「ライブやトークショーで観客側は大人しくしているべきで音楽に身体を揺らしたり、話に頷いたりリアクションするのは恥ずかしい。」
「仕事ではあんまり自分の意見は言わずに控えめにしておこう。」

どれも昔の僕が気にしていたことです。
それが今は全部ひっくり返ったんですよね。

「派手でも地味でも、自分の気に入った服を着れば良い。」
「ステージで緊張して手が震えるとしても、それも含めてありのままの自分を見せる事が大事。」
「客席から反応があるのは嬉しい事だから、どんどんリアクションを返していく方が演者さんも喜んでくれるはず(他のお客さんの迷惑になるような事はダメですがw)。」
「仕事で納得いかない事があったら、言いたいことはちゃんと言おう。その上で決まったことには従おう。」

ちょっと前までの自分は、控えめというか目立たないように振る舞う自分自身の性格というか考え方はずっと一生このままなんだろうな…と思っていたんです。

でも勇気を出してステージに立つようになってから全てが変わりました。
世の中は意外と優しくて、意外と僕に無関心。でももちろん見るところはちゃんと見てくれている人もいて、伝わる人には伝わっている。
時には厳しい反応が返ってくることもあるけれど、基本的には誰の生き様も受け入れてくれる場所はあるんだという事に気がついたんですね。

全ては今までの積み重ねから

ただ、そこに至るまでに僕が沢山悩んで迷って、目立たないように心にバリアを張って息を潜めていた時期があったからこそ、今のこの考え方に辿り着いたので、別にもっと早くこういう風に考えを変えれば良かった…とも思わないんですけどね。

全てが積み重なって今がある。
全てが僕の財産。
そんな財産が期せずして形になったのが芥子色のジャンパーという曲です。

ちなみにUNIQLOではジャンパーという名前では売ってないわけですが、ちょっと古くさい言い方というか、今となってはちょっとダサい?呼び方の方が何だか僕らしいなと思って、曲名は「芥子色のジャンパー」にしました。

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