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国立歴史民俗博物館に行ってきたよ 2024/06/29の日記
ここ数日、はてな匿名ダイアリーを中心にオススメの博物館・美術館の話題が盛り上がっている。
一連の記事を読むと、特に千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館(歴博)」は大ボリュームで一日過ごせてオススメ!というコメントが沢山見られた。そこまで皆が言うんだったら、いつか行こう……!そう決めていた。
で、今日。前日早くに寝落ちした影響で朝6時に目覚めた。一日フリーの日で、こんな朝早く起きるなんて滅多にないこと。ならば歴博に行こう!と思い立つ。というわけで今日は電車に約2時間かけ、歴博に行ってきました。今日の日記は歴博の観光記録です。
第1展示室 先史・古代
歴博は、第1から第6までの6つの展示室から成る。ただし第5展示室は2026年まで改装しているそう。
第1展示室で取り上げる先史・古代から始まり、第二次世界大戦以後の現代日本までを順にたどっていく構成。
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初っ端この文章を読んで「ああ来て良かった、ここは絶対面白いところだ」と確信した。
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圧倒され、うっかり写真を撮り忘れていた…!
画像は公式サイトから拝借。
ジオラマや模型の充実ぶりに驚き。中学生の時ここにこれていたら、歴史好きになっていただろうな。
第一展示室で特に気に入ったのは、次のシカを解体する古代人の模型。
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目の前で本当にシカを解体しているように見えるリアルな展示。どうやら、シカは実物の剥製を使い、古代人の粘土模型は、現代で実際に狩猟をされている方の動きを参考に作ったそうな。プロすごい。これまで考えたこともなかったが、博物館の展示模型を作るプロって職業もあるんだよな。趣味でも仕事でもずっとパソコンを触り続けていると、見逃してしまうことに気づけた。世の中は何らかのプロ達の仕事で作られている。
古代人の食糧を紹介する展示では、炭化したドングリクッキーが。炭は自然に還らないというのは本当だった。
旧石器時代から新石器、縄文、弥生と古代の歴史を遡っていく。最初の方の縄文期の展示は撮影を遠慮してしまい、写真を取り損ねてしまった……
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自由に写真を撮っていいんだと分かって、沢山写真を撮り始める。
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君たちもうこの時代に日本にいたのね。
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生涯で大きな災害にあったことの無い自分は相当幸運なんだな。
そして富士山よ、この時代お前は60年周期で噴火してたのか……
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第1展示室だけで圧倒的なボリューム。展覧会に行っても、人の1.5倍くらいの速度で見終わってしまう自分でも、1時間近くかかった。これがあと4つもあるのか……流石「国立」のカンバンを背負うだけのことはある。休憩室で水を飲んで、次の第2展示室へ進んだ。
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「石器からゴジラまで」、ゴジラ?
この謎は最後に解ける。
第2展示室 中世
第2展示室は、平安から安土桃山時代までを扱う。
第2は、ジオラマとその見せ方が素晴らしかった。
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週五で働くサラリーマンよりは仕事している?
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信じられない細かさ。これは大変だ。
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第2展示場にはいくつかの巨大なジオラマ地図が展示されていた。上の写真は、スイッチを押すと当時の航路が光る仕組みになっていた。ありきたりな手法ではあるが、やけに説得力があった(国立の権威がそう思わせただけかも)。
歴博はどの展示も見せ方が秀逸だ。
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石置き屋根の説明は見当たらなかったのだが、誰がなんの目的で始めたのだろう。
後で調べよう。
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「ジャパニング」と呼ばれる、日本の漆技法を真似た作品だそうな。
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銃を見ると不謹慎だがテンション上がるよねわかる……
この辺りで第2展示室は終了。
展示解説文にあった「中世の村に生きた百姓は、ただ領主から年貢を吸い上げられる弱々しい存在ではなかった」というフレーズが強く残った。
第3展示室 近世
第江戸時代の人々の生活を紹介する第3展示室。
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当時の日本は決して東アジアで孤立していたわけではないことが分かる展示品が多数。
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この時代になると、もう石置き屋根はないのね。
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写真は撮っていないが、「ジョセフ=ヒコ」という日本人で初めてアメリカの市民権を取得した偉人の紹介が記憶に残っている。日本に新聞を持ち込んだ人で、「新聞の父」と呼ばれているそうな。そのような方がいることを知らなかった。まだまだ勉強不足。
彼はアメリカで一人、どうやって英語を覚えたのだろう。博物館を回っていると、次から次へと「知りたい」が増える。
第4展示室 民俗
第4展示室には、現代の民俗文化に関わる展示が並ぶ。撮影禁止エリアは他の展示室と比べ多め。2009年の年末のデパートを再現したエリアや日本各地の祭りの資料が展示されたエリアが撮影できなかったのは、著作権のせいなのだろうか?カメラのフラッシュで劣化するようなものでもないろうに。調べてないので分からない。
第4展示室に入ったあたりから、空腹感に加え、帰りのバスの時間を気にしだしたせいでやや駆け足で展示を回ることに。
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能登半島地震後、どうなってゆくのだろうか……
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河童をはじめとする人々がおそれた妖怪や怪異、そしてそれに対抗する人々の祈りについて取り上げた展示コーナー。最近、諸星大二郎の漫画『妖怪ハンター』を読んだ影響で、こうした、土着信仰的な怪異に興味が湧いている。今回はゆっくり見ることが出来なかったので、今度は知識をつけてから見に来たい。
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第4展示室で最も印象深かったのは、宮城県気仙沼市にあった築200年超の古民家を再現したブース。歴博は、2011年以前から調査していた民家だったそうだ。東日本大震災で家屋が失われたが、「リアス・アーク美術館」や現地の教育委員会などの協力で生活用品や建材を拾い集め、完成させたらしい。ちょうど写真に映っているTVで、その時の様子をまとめた映像が流れていた。
映像内では、数ヶ月前まで住んでいたのに、部屋の形がはっきり思い出せない住人の様子が映っていた。それなのに、瓦礫の山から大切なものが見つかると、せきを切ったように思い出が溢れ出す。モノに宿る記憶。人間の記憶は不思議だ。
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第6展示室 現代
リニューアル工事中の第5展示室を越え、最後にやってきたのは、1930年代から1970年、激動の現代日本をテーマにした第6展示室。祖母が実際に生きていた時代だ。祖母をここに連れてきたらどう思うんだろう。懐かしがるのか、はたまた自分の生きた時代が「歴史」として展示されていることにショックを受けるのか。
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昭和初期は、定食屋で食べられるくらいの豪華な飯が食えていたのか。
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リュックに2kgに満たないノートPCを入れてひぃこら言っていた自分が恥ずかしい。
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これほどの大敗が続いていたのに、当時のニュース映画「日本ニュース」は
挙国一致を訴えかけていた恐ろしさ。
日露戦争時代から始まり、太平洋戦争、敗戦からの復興、そして驚異的な経済成長を迎えるまでの、人々の暮らしが分かる展示が続く。このあたりの展示は、「早く昼飯が食べたい」で頭がいっぱいになり、ゆっくり見ることが出来なかったのが残念。
唯一、これは撮り逃すまい、と撮影したのがこれ。
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1984年版『ゴジラ』をベースに造形されたゴジラが出口前に堂々と。いやーかっこいい。ゴジラ作品は初代と『シン・ゴジラ』以降に公開された作品しか知らないが、こりゃいいね。
おわりに
これにて、およそ4時間の展示室見学が完了。
精巧に作られたパノラマや模型の数々と、その物量に圧倒されっぱなしの時間だった。都心から随分離れているせいか、周りを気にせずゆっくり見ることができた。はてなブックマークで教えてくれた人、ありがとう。はてブもまだまだ捨てたもんじゃないね。
もっと、日本のことを勉強してまた来たい。
次来るときは、朝飯をしっかり食べてこようね。
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観光地で食う飯にしては相当上等だし、なにより安い。
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昨日の日記
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