シェア
青乃
2022年8月7日 00:02
小学校に入学した時、自分が卒業するなんて想像できなかった。この新品のツルツルのランドセルが使い込まれる日がくるなんて。小学六年生は大人だと思っていたし、その上に君臨する先生はその延長にない別次元の大人、校長に至っては最早バーチャルだった。そのうち、私も六年生になった。一体自分は本当に小学校を卒業して良いものかと、自分の名前の書かれた上履きを見ながら、ふと不安になった。私が一年生の時に見た六年生