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本当にそんな色だったの? フェイクフォトについて。

あなたの写真は、フィクションですかノンフィクションですか、それともフェイクフォトですか?

富士フイルムイメージングプラザ[東京・大阪]で企画写真展「Pure Photography」が開催されています。
9月20日に発表された FUJIFILM X-Pro3 で撮られた写真だそうです。
先日、大阪で観てきました。

これからミラーレス一眼デジタルカメラをはじめようと検討している方、始めたばかりの方が壁を乗り越えるためのヒントを書いています。カメラ購入の前後約6ヶ月程度の方を対象にしています。
ミラーレス一眼カメラをはじめる頃に|ハタモトシンイチ|note

Pure Photography

ピュアフォトグラフィーというのはどういう意味なのか気になりますね。
純粋な写真?
ストレートフォトグラフィーという世界が昔からあります。
それとはまた少し違うような気がします。

X-Pro3 に絡めているところを考えると、撮影スタイルに関する話だと思われます。

フィルム写真時代と何ら変わることのない撮影スタイル心構えで写真を撮影。「純粋なる写真」の共演

と書かれています。
X-Pro3 は、そのためのカメラなんですね。

こんな記載もありました。

昨今、撮影時もしくは撮影後に様々なエフェクトや補正を加えた、いわゆる「作る(make)写真」がSNS上を中心に多く見られるが、特に静止画写真の世界においては、目の前の事象をありのままに切り取ることのみで成立する「撮る(take)写真」に対して、依然として多くの人々が大きな魅力を感じている。

「作る写真」と「撮る写真」
「作る」というより「創る」として欲しい所ですが。
これは文学における「フィクション」と「ノンフィクション」のとらえ方に似ています。

どちらかが正しくて、どちらかがダメだという話ではありません。
ただ、近ごろの「作る写真」で気になる所がある。

フェイクフォト。

海外の観光地の素敵な青を撮影した写真があるとします。
たとえばウズベキスタンの観光都市、サマルカンド。
サマルカンドブルーという青が有名です。
青の都とも呼ばれているそうです。

これを「素敵なでした」と紹介する場合、色に関して「作る写真」ではダメですよね。
作品として「創る写真」は良いとして、素敵な青を紹介する役割ならばそのままの色が伝わるように紹介するべきです。
フィクションでもノンフィクションでもなく、フェイクになってしまいます。

他の例もあります。
紅葉の
「すっかり紅くなりました」と秋の観光地を紹介するときに、紅を濃くした「作る写真」がダメなのはわかりますよね?
それはフェイクフォトです。

「作る写真」をSNS等に公開する際には気をつけたいですね。

もう一度書きますが「作る写真」がダメという話ではありません。
伝え方を間違えるとフェイクフォトになってしまうという話です。

文章だったら大問題?

フェイクニュースというのが話題になることが増えてきました。

エッセイだと思ってたら掌編小説だった。
ノンフィクションだと思って読んでたらフィクションだった。
そういうことがあると、ちょっとガッカリする事があります。

ノンフィクションがフィクションだったというのであればガッカリで済むかもしれません。
それがフェイクだったらどうでしょう。

まだ紅くなってないのに、染まっていないのに
「すっかり紅葉が紅く染まっていました。いざ京都へ!」
みたいな嘘が書かれていたら大問題です。
フェイクニュースです。

これが写真の世界で平然と行われているとしたら怖いです。

あなたの写真は、フィクションですかノンフィクションですか、それともフェイクフォトですか?

純粋なる写真について考えてみたくなりませんか?

富士フイルムイメージングプラザ企画写真展「Pure Photography」が11月13日(水)まで東京と大阪の富士フイルムイメージングプラザにて開催。9月20日に発表されたミラーレスカメラの新製品「FUJIFILM X-Pro3」の正式発表に合わせ、13名のプロ写真家による写真展「Pure Photography」が行われる。

今日も元気に楽しく

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