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読書📚

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印象に残った本などを紹介しているnoteです。
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2024年6月の記事一覧

行列に並ぶために行列に並ぶ

行列に並ぶために行列に並ぶ

第171回芥川賞の候補作にもなっている尾崎世界観さんの「転の声」を読んだ。

作中の世界では、アーティストのライブチケットの転売が市民権を得て、いまだ賛否はあるけれど、転売ヤーがもてはやされ、アーティスト自ら転売ヤーに売り込みをする。

転売されればされるほど上がり続けるプレミアに群がる人々と、自らのプレミアに重きを置くアーティスト。

ねじれにねじれた歪なプレミア志向は、好きな音楽を楽しみたい、

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助けることで助けられ、循環する親切

助けることで助けられ、循環する親切

ときに残酷な現実を、それぞれが背負うものを、分け合って、支え合って生きていく。

津村記久子さんの「水車小屋のネネ」を読んだ。ままならない事情から、親元を離れて生きていくことを決めた18歳と8歳の姉妹と、その周辺のひとたちの40年間を描いた長編小説だ。

経済的にも状況的にも不安定な生活を始めた姉妹は、さまざまなひとの手を借りながら、綱渡りのような生活をどうにかこうにか成り立たせていくのだけれど、

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かしこくなりたい。

かしこくなりたい。

ばかみたいなことを言うけれど、かしこくなりたい。

難しい言葉は知らなくても、自分の頭で考えた、自分の言葉を紡ぎたい。どこかからの借りものではなくて、自分の心の動きを、自分の違和感を信じたい。つい取り繕ってしまうけど、つい流されてしまうけど、何度でも確認したい。

自分と違うあのひとの、ぜんぶを理解できないけれど、その背景を想像したい。視点をくるりと反転させて、見える景色を想像したい。いろんな角度

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