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まだ間に合う!これから教育現場にデジタル化が必要な理由(前編)

本記事執筆者である風晴は、小学校教諭としての現場経験もあり、先生方の業務量の多さや日々の業務の忙しさを目の当たりにしています。先生方の働き方改善1つとして業務効率化が必要であり、デジタル技術は解消する手段だと考えています。積極的な推奨や利用に伴うアドバイス等のサポートをすることは、私がやりたいことの一つであり今回はこれをテーマにした記事を用意しました。現状をどうにラクにしたい、変えたい先生方や学校関係者をはじめ、私の元同期や同僚、知っている先生方に届きますように。

GIGAスクール構想と青森県の現状

GIGAスクール構想は、2019年に開始された全国の全ての児童生徒が1人1台のデバイスを利用できるようにするために国を中心にした取り組みです。デジタル機器が普及した現代において、情報通信技術(ICT)を活用した教育の推進は特別なことではなく、教育の質を向上させることが一つの目的となっています。ここ数年で各自治体に1人1台の端末が付与され活用できる環境が整備されました。
令和4年度末義務教育段階における1人1台端末の 整備状況 (文部科学省)

青森県においても、GIGAスクール構想に基づいたインフラ整備が進行中です。しかし、現状ではさまざまな課題が残されています。まず、ネットワークの整備が不十分な学校が多いことが挙げられます。特に地方の小規模校では、予算や技術的なサポートが不足しているため、インフラの整備が遅れているケースが少なくありません。その結果、一斉に端末をインターネットに接続して授業内で活動することが難しいという声も現場の先生から聞いております。

また、デジタル機器やネットワークが十分活用できる状態でも、その効果を最大限に引き出すための教員のスキルや知識が追いついていないため、結果として使いこなせていないケースがほとんどです。問題演習等の活動の一部のみを切り出して、インターネット上で代替するケースが多いですが、それだと本来のデジタル化で得られる効果の一部でしかありません。ICTの活用は各学校や先生方の裁量であるため、全く活用していない(できない)ことも非常に耳にします。

そもそもなぜデジタル化が必要なのか?

デジタルが当たり前の世の中を生きるこれからの学生に学習環境をデジタルに最適化することは必要です。それと同時に、デジタル技術は働き手不足で悩んでいる教員をはじめ学校関係者や保護者を助けてくれることも間違いありません。

特に、コロナ禍において学校の休校や授業の中止が相次ぐ中で、デジタル化が学びの場を守る重要な手段であることを理解された方も多いのではないでしょうか。デジタルを利用した環境では、教室に通えない状況でも学習を継続できる利点があります。また、リアルタイムでの授業だけでなく、録画した授業の配信により、生徒は自分のペースで復習や予習ができるようになります。オンライン教材や学習アプリを利用することで、学びの機会が広がり、知識の補充ができることも一般的に理解されるようになったと思います。

教師の働き方においても事務作業を効率化することで、本来先生方に必要な児童生徒と向き合う時間や授業づくりに集中することができ、残業時間削減にもつながります。教育現場のデジタル化は、生徒の学習環境や教師の働き方を大きく改善し、教育の質を向上させるために不可欠です。県や市町村単位の教育委員会でデジタル化を推進する自治体も多くなってきており、今後増えていくことはあっても減ることはないでしょう。

我々NPO法人あおもりIT活用サポートセンターでは、上記課題を解決するために、県内学校の先生方向けに無料出張セミナーを実施しています。また、インターネットが普及した現代に子どもや保護者が安全に利活用できるためのセミナーもご用意しています。詳細はこちらからご確認ください。
2024/10/04(金)
執筆者:マネージャー 風晴 翔太

参考リンク

1.p36以降、ICTに関する記載があります。
令和6年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)(国立教育政策研究所

2.GIGAスクール構想の実現にむけた最新の情報が集約されています。

3.もう少し踏み込んで学習したい人におすすめです!

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