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好きになられると気持ちが悪い

俗に言う蛙化現象(かえるかげんしょう)ってやつ…ではない話です。


蛙化現象というのは、相手のことが好きだったのに、相手がこちらに振り向いてくれると気持ち悪くなってしまうという不思議な現象。

この経験がない人にとっては全く理解不能な感情だと思います。

結構女性に多い気がしますが、どうなんでしょう。大学の時も、とても仲の良かった子でまさに蛙化現象を発症している子がいて、当時はそんな言葉を知らなかったので、「自分から相手をけしかけておいて、相手が振り向くと気持ち悪がって一体何なんだ…」と思い、この子は好きな人と付き合えるんだろうか…と心配していました。ちなみにその子とは今でも仲が良いのですが、きちんと好きな人と巡り合えて、幸せな結婚をしています。

でもごめんなさい、今回私がお話したいのは、一般的な蛙化現象についてではなくて、自分が全く異性として意識していない相手から好意を向けられたときに、相手のことを気持ち悪いと感じてしまう現象について、です。しかも尋常ではないレベルで。

気持ち悪いというか、正確にいうと相手の視界に入りたくない、私の視界にも入ってほしくない、、というレベルで拒否反応が起きてしまうんです。嫌いとかではなくてね…。

それがどういった原因に基づいていて、どう軽減(今も完全に解消はできていないかも)できたのかということを実体験に基づきながら書きたいと思います。完全解決の方法ではないので、それを期待して読まないでくださいね…誰かの何かの参考に、暇つぶしに、なれば幸いです。

🌷

まずは、それまで何とも思っていなかった男性を気持ち悪いと感じてしまったいくつかの実体験からお話しようと思います。

最初にこの現象が起こったのは忘れもしない…小学校6年生の卒業式の日です…。

私が人生で初めて告白されたのが小学校6年生の卒業式の日でした。べつにめちゃくちゃ仲のいいというわけでもなかった男の子から電話(家電!)がかかってきて、好きです、付き合ってほしいと言われました。

告白してくる兆候なんて1ミリもなかったので、まさに寝耳に水という感じで、電話口でかなり動揺したことを覚えています。呆然としたまま、返事は今度でいいと言われ、電話を切った後返事をしなければならないのか…と途方にくれました。今思うとその場で断ればよかったのですが、その時はびっくりしすぎて頭がフリーズしてしまい、そんな余裕がありませんでした。

本当に本当に申し訳ないのですが、冷静になった後、自分の中に起こった感情は「気持ち悪い」でした。

それまで彼のことを気持ち悪いと思ったことはなくて、お調子者だった彼について、陽気な面白いやつと、何ならどちらかというとポジティブな感情を持っていました。それなのに、一瞬で気持ち悪いと思ってしまったんです。

それからは地獄のような気持ちで1週間を過ごしました。(早く返事しろ)

返事をしなくてはいけない、でも、彼と話したくない、何より彼が自分のことを好きなんだと思うと耐えがたく、吐き気さえ感じるという始末でした。(我ながら酷いなと思います)

私の中では告白された直後から答えは決まっていて、「付き合えない」だったのですが、その返事をするのがとても苦痛でした。相手の期待に応えられないという罪悪感もあったと思いますし、気持ち悪く感じてしまう相手と話さなければならないというのも苦痛でした。

それでダラダラと1週間くらい返事ができずに暗い気持ちで過ごした後、とても最低な返事の仕方をしてしまいます。どうしても直接言うことができなくて、友達に返事を頼んでしまいました。友達には告白されたことは伏せて、「この間の件、ごめんなさい」と伝えて、とだけお願いしました。友達は何のことかポカンだっただろうなぁ。

告白してくれた側のことを考えると、大人になった今ではこれをとても反省しています。1週間も沈黙して不安な思いをさせた上に友達伝いに返事をするなんて、誠意のかけらもないと思いますが、小学生の頃のことなので、時効ということにしてほしいです。ごめんなさい。彼は全く悪くなくて、悪いのは当時の私です。

…さて、時は流れて高校3年生。

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