見出し画像

対策

イタリアでは新型コロナウイルスの第二波の影響でまた息苦しい生活が戻りつつある。

夏頃から少しずつ感染者の数も減り、規制緩和が進んだお陰で細心の注意をしつつも学校にも行けるようになり、試験も終わってやっと新学期が始まるというのに…

ここ数週間の間で1日の感染者数が3万人を超える日もあり、昨日正式に新たな規制が発表された。
イタリアの州を 黄色ゾーン、オレンジゾーン、赤ゾーンと感染者数によって分け、それに応じた規制がそれぞれの州に定められた。
私の住むヴェネト州は黄色ゾーンでなんとか以前のようなロックダウンは免れた。しかし店は全て18時に閉まり22時から5時までの外出は禁止、ジムやゲームセンター、劇場や映画館なども一時的に閉鎖される。

最初のロックダウン時は世間が大混乱の割にあまりウイルスの存在を身近に感じることはなかった。それがここ最近少しずつ周囲でも検査を受ける人が増えていることもあり(幸運なことに身近に感染した人はいないが)以前より身近な恐怖として感じるようになった。
その恐怖は自分が感染して重症化することよりも、自分が感染することでどれだけの身近な人達を不安にさせてしまうのか、それが恐ろしい。

2月頃からイタリアはこのウイルスの猛威によって大混乱であったが、その威力はもちろん感染したことによる孤立の恐怖やロックダウンでの仕事や学業への影響が余りにも大きくて第二波が到達したいま、私たちがどのように対策していかなければならないのかを真剣に考えなければいけない。

今のところ私の通う音楽院が閉鎖されるという情報はないが、恐らくクリスマスシーズンに予定されるコンサートの上演は厳しいだろう。
今は出来る限りの対策をし、時間を有効に勉強を進めていきたいと思う。

冬に計画していた旅行にも行けないのでその分お家で美味しいものを食べることにする。一度最悪の状況でのロックダウンを経験しているので今回は以前より前向きに過ごせそう。

ここに居る限り私にとっては生活の全てが成長に繋がるものなので限られた時間を如何なる状況下でも楽しむつもりだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?