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拝啓、ワタクシ、事故りました。/④

④5日目:思いやりとホウレンソウ

「CTを取るので呼ばれたら行きますよ」

朝食後にそう女性看護師さんに告げられて、徒歩でレントゲン室へ。
長椅子の上に座り、上半身を倒そうとするが、左側の鎖骨、肋骨、肩甲骨を痛めているため補助がないと寝起きできない。

看護師とレントゲン技師が手伝ってくれるが、よりにもよって左側を支えようとするので激痛で呻く。

「大丈夫ですか?痛かったですか?」
『左側の所々を痛めているので、右側からフォローを・・・』

おいおい、患者さんのどこが痛んでるかくらいは把握してないのかい・・・。
仰向けでの撮影が終わると「では、左側を向いてくれますか?」とレントゲン技師。

『あの~・・・、私左側を痛めていて、左側に関連する体制を取ってはいけない、と指示されているのですが・・・?」』

レントゲン技師と女性看護師が話し合いながらオペレーションルームに引っ込む。
何故、レントゲンを撮る患者の最低限の情報共有がされていないんだろう?
もやもやと考えていると二人が戻ってきて右側を向いてくれれば大丈夫とのこと。

さらに撮影後の起き上がる時、こちらの体の痛みはお構いなしにひっぱりあげられたのでかなりダメージがデカかく、行きよりも疲れ果ててベッドまで帰ってきた。

かなりの人数を分単位で回さないといけないので、効率重視なのは分かるがホウレンソウがされていなかったり、思いやりが欠けていたりと、結構不信を感じる出来事だった。

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