拝啓、ワタクシ、事故りました。/⑦
⑦7日目:だからホウレンソウをしてくれよ
クダを抜いた後、レントゲンを撮りに行った。
また「左側を向いてください」と言われた。
二度目である、呆れた。
【回診】
各分野の担当医が部屋を回って、対象の患者さんの状況を診察して回るイベント。
「ブラックジャックによろしく」で読んだことがあったけど、まさか自分が「診られる側」になるとは思ってもみなかった。
私の所に来たのは手術を担当した「麻酔科」の先生と、骨の状況を担当してくれる「整形外科」の先生。
前者は問題なかったが、後者からは「退院いつにしましょうか?」と切り出された。
整形外科の先生曰く「ここで処置しないといけない治療(手術)は、終わったので、あとは体調回復とリハビリになる。この病院はリハビリのみでは入院し続けることができないので、次のフェーズ、退院&リハビリ通院について調整する形になる」とのこと。
私は「退院については自宅ではなく、実家に行く公算が高く、両親がリハビリに通える病院の選定をしてくれるとのことなので、相談してみます」と伝えた。
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ポカーン( ゚д゚)だから、ホウレンソウをしてくれよ・・・
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ようやく身体が落ち着いてきて、痛みも和らいできたので、単純思考から通常思考に頭の回転が切り替わってきて思ったのが、「今の私の身体の健康状態がどんな感じなのか?具体的な損傷個所を教えてくれよ」だった。
具体的な身体情報が無いので、退院とか言われても退院して良い物か?(まぁ、お医者さんがそういうから大丈夫なんだろうけど)が判断付かない。
鎖骨は折れていることを聞いたが、肋骨や肩甲骨の損傷具合も分からんし、他にも打撲があったり、寝起きがきつかったり、介護設備がない家で回復に努められるかも分からん。
※そういう意味では介護ベッドって凄い便利でした。
そんな中で「退院」という剛速球を投げ込まれても、受け取れないワイ。
と、その場で言えば良かったんだがタイミングを逸してしまったので、その日の担当看護師さんに相談した。
そうしたら「そりゃそうか」と納得してくれて、先生と相談してくれたようで、少し後に整形外科の先生がレントゲン写真持って来て、私の損傷個所の説明をしてくれた。
・左側の鎖骨は完全に折れていたので、今回手術の必要があった。
・左側の肋骨は6本ほどヒビが入っているが、肋骨は手術する箇所では無いのと、緊急を要するズレは無いので自然治癒に任せる
・ただ肋骨のダメージが左肺を少し傷つけている。呼吸が少し浅いのはそのせいだが、こちらも自然治癒に任すレベル。
・左側の肩甲骨も所々にヒビが入っているが、こちらも肋骨と同じく。
・あとはリハビリを進めて行く段階で、「何か」が起きたら「その時」に対応していく方針
・なので、この病院で施術することは「終わった」ので「退院」の調整がしたい。患者の結構入れ替わりが激しいのでHCUからいきなり一般病棟へ移動となる可能性もある。
・紹介状は1通しか作れないので、実家か自宅かを決めて、通院したいリハビリ課がある病院を教えて欲しい
そうそう、私はそれを聞きたかったのよ。
まぁ、聞かなかった私にも非はあるのだけど、もちっと「思いやって」欲しいなぁ・・・。
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