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「わかってもらえない」と思うこととメンタル【論文紹介】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

パンデミックの影響ももちろんありますが孤独や孤立は社会課題になっていますよね。人間は社会的動物ですので、一人では生きていくのはなかなか難しいです。

生活様式の変化や人間関係の在り方も多様になってきており、孤独や孤立についてよりクローズアップされるようになってきました。

実際に、パンデミックの時期では物理的に家にいなければいけなかったので、社会的な孤立の問題が起こっていました。

それとは別に、「実存的な孤独」という概念もあります。これは、他の人が自分のものの見方や経験を理解していないという感覚です。

わかってもらえないと感じることって、日常生活を送っているとあるものですよね。そうするとこころが苦しくなったり、寂しさを感じることもあると思います。

本日は論文紹介で、理解されていないと感じることと社会的孤独、そしてメンタルヘルスの関係を調べたカナダの研究をご紹介します。

カナダ人の 434 人の男性を対象に調査をおこないました。調査はアンケートを利用して行いました。統計解析の結果、

わかってもらえないと感じることが、社会的な孤独に影響し、その結果、メンタルヘルスが悪化するという経路と、わかってもらえないと感じることが直接メンタルヘルスの悪化をもらたす

ことがわかりました。ですので、わかってもらえないと感じることが直接メンタルヘルスの悪化をもたらすこと、そして、社会的な孤独を生じさせるということができそうです。

孤独についてはなかなか難しいところもありますが、実世界でもオンラインでも良いので、なんらかのコミュニティに所属することも必要になります。

わかってもらえないと感じることについての支援においても、コミュニティに参加し、仲間と良い経験をすることが必要と言われております。

いろいろな形でつながりを作れるような社会を促進できたらいいなと思います。

それでは、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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