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カウンセリングへの偏見を減らすにはどうしたらいい?

以下の話の続きです。

私たち心理士が公然と姿を現すことによって、一般の人々と接触して、心理士がどのような人たちなのかの認識をしてもらうことは非常に重要だと思っています。

例えば、精神疾患や障害を持つ人に対する偏見を解消する最も効果的な方法は、その当事者の方と直接会うことです。

多くの場合、精神疾患を持つと言われる人々に対するイメージは誤解に基づいていて、実際に会えば普通の人たちだということがわかります。

私自身、心理学を学ぶ前は「精神疾患」という言葉に、特定のイメージや先入観がありました。

しかし、実際に当事者の団体に訪問し、彼らとの交流を深めることで、私の考え方や認識は大きく変わりました。

心理学やカウンセリングは、何か「特別」なものではなく、人々の困りごとに対してサポートを提供するものであることを理解しました。

心理カウンセラーとして、私たちは積極的に組織内外での活動や発信を増やすべきだと考えています。

多くの人々に心理学やカウンセリングの正しいイメージを伝えることで、偏見を減少させ、カウンセリングを受ける人が増えることを望んでいます。

シンポジウムや大学の講義などでも、心理士が実際に話すことで、心理学に対するイメージがより正確になり、興味を持つ人が増えると思います。

これはある意味、当事者体験のようなものですし、心理士と会うことで、心を読む人じゃないんだなと思ってもらえるだろうし、カウンセリングへの変化も減るだろうと思います。

私たち心理士の活動や役割が透明であることが重要だと感じています。

不明確な中での活動は、他者からの疑問や不信感を生む可能性があります。

私たちは、自分たちが何をしているのか、どのようなサポートを提供しているのかを明確に伝え、より多くの人々の信頼を得るべきです。

ただ、心理カウンセラーにたくさんの人が殺到してしまうと、十分な受け皿がないというのもあるので、ちゃんとしたカウンセリングができる人を増やしていくのは、これからの課題の一つです。

心理学に対する誤解を解消しつつ、サービスを利用できる場所を増やすという2つの側面から考えないといけないことなんだろうな、というように思います。

心理学に関する心理学の意味は、専門家と一般の人とで全然違うんですよ。

専門家としては、人間の行動や脳の認知部分などの総合的なことが心理学だと捉えています。

しかし、一般的な人が考える心理学は、カウンセリングや心理テスト、そしてマインドリーディングの3つに絞られているように感じます。

そうではなく、生活に役立つ心理学をもっと皆さんに伝えていきたいと感じています。

心理学を日常に適用することで、皆さんの生活が良くなるような情報を、YouTubeやブログを通して伝えていきたいと思ってます。

マインドリーディングや心理テストのようなイメージを持つこと自体は悪いことではないと思いますが、それが原因で本当の心理学のイメージが伝わらないことには問題があると感じます。

私は占いや心理テストも楽しんでいますが、それらには科学的根拠はないと理解しています。

なので、こういう話を広めていって、心理学の誤解を解消していくことを、これからの自分の仕事としてやっていきたいと思います。

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