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こころの視野狭窄への処方箋【心理学】

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

こころの視野が狭まることは現実の問題として多くの場合にあります。これは、ネガティブな気持ちに陥っている時に特に強くなる傾向があるようです。

ネガティブな気持ちになると、脳のワーキングメモリーという機能が小さくなり、脳内の使えるキャパシティーが少なくなるため、視野が狭くなることがあるそうです。

そのため、ネガティブな感情に取り組むこと自体が視野を広げることがにつながります。この原因と結果は循環しています。

具体的には、調子が悪い時はネガティブに考えがちになり、ネガティブな思考ループに陥る可能性があります。このようなループに陷ると視野狭窄が深まっていくので、こういうループに陥る時間を減らすことが最良の対策です。

まずは、このしんどい時間は必ずおわると考えることから始めましょう。今は辛くても、それが死ぬまで続くわけではないのかもしれません。つまり、無理に状況を変えようとするのではなく、問題が永遠に続くわけではないという視点を持つことが大切です。

しかし、問題がずっと停滞していると、心配は続くかもしれません。

そんなときは、何でもいいので一歩を踏み出すことが大切です。たとえば、就職サイトを見てみるとか、資格の本を2、3秒読むだけでも良いです。何でもいいから、ちょっとでも前に進むための行動を起こすことで、心配は対処できると思います。

心配性の人は、比較する期間が短い傾向があります。「ここ1週間全然ダメだった」とか、「全然良くなっていない」と感じることもあるでしょう。

でも、よくよく話を聞いてみると、1年前や半年前と比較すると、実は大きく変わっていたりします。そんなときは、少し長めの期間を見て、変化や進歩を振り返ってみると良いかもしれません。

昔のことを思い出していまと比較すること、そして、少しずつ前に進むことができる行動をとることをお勧めします。小さな一歩でも良いので、何か始めてみてください。

それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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