通勤通学中に気になるあの人への感情【心理学】
「あの人今日も同じ電車に乗ってるなぁ。なんか気になるんだよなぁ。」
毎日の通勤通学で、同じ人を見かけることはありませんか?そして、その人が気になり始めることもありませんか?
「あ、やっぱり今日も同じ電車だ。気になるなぁ。」日々の繰り返しの中で、その人の存在が意識に浸透してきます。
しかし、ある日、「あれ、今日はいないんだ。あれ、今日もいない。。なんでだー。」その人がいないことが、心に影を落とします。気になって仕方がない... この感情、一体何なのでしょうか?
これは「単純接触効果」という心理学の用語で説明できます。
この効果とは、定期的に何かに触れることで、その対象に対して好意を持つようになる現象を指します。だから、毎日同じ人を見ていたあなたは、その人に好意を持ち始めていたのです。そして、その人がいなくなると、その存在がいかにあなたにとって意味深いものになっていたかを痛感するのです。
ちなみに、「単純接触効果(Mere Exposure Effect)」は、1968年に心理学者ロバート・ザイオンスによって提唱されました。ザイオンスの研究では、人々がある刺激(例えば、言葉や画像、音楽など)に繰り返し晒されると、その刺激に対して好意的な態度を持つようになることが明らかにされました。
具体的には、ザイオンスは実験参加者に対して一連の無意味な文字列を提示し、その頻度を変えて見せました。その後、参加者にこれらの文字列に対する好感度を評価してもらったところ、より頻繁に見せられた文字列の方が、より好意的に評価されることが分かったのです。
この現象は、単に繰り返し接触することで、その対象に対する親密さや好意が高まることを示しており、私たちが日常生活で経験する多くの状況に応用可能です。例えば、広告やブランドの繰り返し露出、あるいは日常生活で何気なく接する人々への感情の変化など、多岐にわたります。
心理学って本当に面白いですね。
それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
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