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【心理学】じぶんはなにものか?にとらわれると・・・

福島県の医学部で学生教育をしながら、心理カウンセラーをしたり、研究をしたり、YouTubeの運営をしたりしてるあおきしゅんたろうです。

みなさんはなにものですか???#突然

どんなひとでも「じぶんってなにものか?」という自己イメージを持っています。スキーマと呼ぶこともあります。

じぶんという存在が「どういうことを考えやすいか?どういう行動をとりやすいか?」という決めごとをこころに作っています。

Who am I テストという心理テストでは、「わたしはーーーーーだ。」という「ーーーーー」の部分を埋めていってもらって、じぶんじしんがなにものなのかを確認していくという方法をとります(もしよかったら10個出してみてください)。

仮に、わたしであれば、

わたしは心理学者だ、わたしは男だ、わたしは福島県民だ、わたしは適当な人間だ、わたしはそこそこなことはこなすことができる…。

などがあげられます。

こういった自己イメージというのはなかなかすぐには変わらないようになっています。あんまり早くに変わり過ぎると、来週また会ったときに、「え?だれ?」ってなっちゃってまずいですよね…。

もちろん時間をかけて取り組んでいくと変えることもできますが、容易ではない場合も多いです。

自己イメージが生活に影響していなければ問題にならないのですが、もし生活に影響していたとしたらなんとかしたいところですよね。

たとえば、ネガティブな自己イメージ、

「わたしはだめなにんげんだ」「わたしはできそこないだ」「じぶんをあいしてくれるひとはだれもいない」

という自己イメージを持っている場合、

思考パターンとしては「わたしはだめ」に寄せるような考えが出てきやすくなって、「わたしはできそこない」に寄せるような行動をとることで、自己一致しようとします。

こういう思考パターンや行動パターンをとっているじぶんじしんに、ネガティブな気持ちを抱き、しんどい思いが続いてしまっていたりもします。

こういった自己イメージは、「じぶんじしんと一心同体になっている」と感じられることが多く、そこから離れられないこともあります。

そこで必要になってくるのが「マインドフルネス」です。

自己イメージは、過去の自分や将来に起こすべき行動と一心同体になって、じぶんを考えさせたり、行動させたりしてきます。

いま現在の瞬間に自己イメージと一致すること以外のことを感じることは不可能でしょうか?

例えば、冷たい水で顔を洗った瞬間に冷たいと感じることは、自己イメージと関係があるでしょうか?

外を歩いていて、風がそよそよしている瞬間を感じることは、自己イメージと関係があるでしょうか?

現在起こっていることは、自己イメージとは無関係に起こっています。

自己イメージと今のじぶんの密着度が高いと、自己イメージがネガティブだった場合に、落ち込みや不安が増してしまいます。

自己イメージだけに囚われて過ごす必要性はなく、現在に実際に目を向けてみる時間をとってみましょう。

自己イメージによって起こっている思考から、一歩距離をとって俯瞰したり、客観的にみてみる。

こんな考えが出てきているなぁとただただながめてみる。

「マインドフルネス」を使って、いま現在起こっていることに注目をすると、密着度が少し減っていくと思います。自己イメージでお困りの方は、ぜひ試してみてくださいね。

マインドフルネスについてはこちらの記事をご覧ください。

それでは最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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筆者 あおきしゅんたろうは福島県立医科大学で大学教員をしています。大学では医療コミュニケーションについての医学教育を担当しており、臨床心理士・公認心理師として認知行動療法を専門に活動しています。この記事は、所属機関を代表する意見ではなく、あくまで僕自身の考えや研究エビデンスを基に書いています。

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