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メンタルと生活はどのように関連する?【心理学】

体がバッキバキしてて、動くのがだるいんですけれども、なんとか動いております。

こういう体がバッキバキして動くの大変っていうのもありますけど、本当にこれでバッキバキしすぎて体が動かなくなって、ずっと寝たきりみたいになったら困るじゃないですか。

メンタル疾患や精神疾患も同じような性質のものです。

体がバッキバキになったり肩凝ったりすることって、どんな人でもあると思うんですよね。それって一時的に、例えば昨日すごい運動したから体バキバキして筋肉痛だとか、あるいは昨日寝すぎたから体がっていうのは普通ですよね。

でも、それがずっと続いたり、そういうバッキバキするような生活を続けた結果、ずっと体がバッキバキし続けるようになると困るわけです。

精神疾患も同じで、特に問題になるのは感情で、うつとか不安とか怒りとかですね。

他にも統合失調症や依存症、神経発達症などいろいろありますけど、今回はうつ、不安、怒りに絞って話します。

昨日ちょっと嫌なことがあって、落ち込むことは普通のことです。

でも、その状態がずっと続いて生活がうまくできなくなる、例えば仕事に行くのが億劫で仕事に行けないとか、家事がめんどくさくてできなくなるとか、引きこもりがちな生活になると、それは生活機能障害と呼ばれます。

ここが病気と病気じゃないものの境目です。

生活機能障害がなければ特に問題はなくて、ちょっと落ち込むけど生活はできている、パニック症の方だとパニック発作が起きて、例えば電車の中や通勤中の車の中、映画館などで困る場合があります。

それでその場所を避けるようになると困るわけです。

本当に困ることは、不安の問題で困るのではなく、不安に伴って生活ができなくなることです。

例えばパニック発作が起きても通勤電車に乗れるようになれば問題ありません。精神疾患の基準から外れるようになります。

うつの場合も同じで、一時的に落ち込んで活動性が低下するのは普通ですが、原因から解放されてもなお生活がままならない状態がうつ病です。

一定時間休憩した後でも、アクションに移りにくいと困りますよね。

生活機能を改善するためには、外に出るようにするとか、誰かと会うようにするとか、リハビリをして生活機能を取り戻すことが重要です。

DSM(精神疾患の診断基準統計マニュアル)にも、病気の症状があることに加えて生活機能が妨げられていることが記載されています。

症状を改善するだけでなく、生活機能も改善することが重要です。症状はあるけれども生活機能が改善されるような取り組みが重要です。

うつ、不安、怒りが自分の生活をどのように妨げているかを考えてみることが大切です。

生活機能障害というのがポイントで、私たちのやっている認知行動療法でも、生活機能をうまく改善することが最終的に重要です。認知行動療法の研究でも、症状が改善されることによって生活機能が良くなるというモデルがあります。

ですので生活機能の改善までしっかりと取り組むことが重要です。ご自身の症状だけではなく、生活機能がどうなっているか?までチェックしてみると良いと思います。

それでは、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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