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青騎士コミックス『音盤紀行』の試し読みページ

『音盤紀行』は漫画誌「青騎士」(KADOKAWA)で連載中のオムニバス作品。
レコードに込められた音楽と人の想いを描く物語です。
著者の毛塚了一郎さんのデビュー作になります。

レコードというモチーフは共通ですが、舞台となる時代や国は様々。
レコード全盛の70年代からさまざまな音楽媒体が発達した現代、果ては遥か先の未来まで、場所は日本、東欧、東南アジア、アメリカ合衆国、南米、北海etcと音楽のある時代・場所ならどこでも描きます。

毛塚さん本人も根っからの音楽・レコード好きです。
大量のレコードに囲まれながら、この作品を執筆しました。
近年、空前のレコードブームが起きています。レコードというアナログな音楽体験は、デジタル全盛のこの時代においてむしろ新鮮で、楽しく、尊いと多くの人が感じているのでしょう。
これは紙で読む漫画体験の楽しさの再発見、紙の上の漫画表現の探求を目指すために2020年に創刊された「青騎士」そのものの理念につながるものがあります。

この試し読みページでは、単行本第1巻のはじめのお話ふたつをお読みいただけます。

第1巻目次

最初のお話は、現代日本を舞台に祖父の遺したレコードをきっかけに始まる自らのルーツを辿る少女たちの旅行記「追想レコード」。
次のお話は、時代も舞台も変わって70年代東欧。ポップミュージックの禁じられた国で西側の音楽を密かに探し求める少女の奮闘を描く「密盤屋の夜」。

それでは「追想レコード」「密盤屋の夜」を続けてお読みください。


いかがでしたでしょうか。
第1巻ではさらに、
70年代フィリピン、世界ツアー中のビートバンドが現地のギター少女とセッションをして心を通わせる「The Staggs Invasion」。
70年代北海、国の認めた音楽しか流さない国営ラジオに抵抗して公海上から自由に音楽を発信する海賊ラジオの冒険「電信航路に舵をとれ!」。
近未来アメリカ、田舎町のダイナーで古びたジュークボックスと共に働くアンドロイドと人間たちの関係を描く「アシュリーズ・ダイナー」
を収録しています。

さらに同じ発売中の第2巻もご紹介します。

第2巻目次

現代アメリカ、世界最大級のレコード市で見つけた幻のテストプレス盤が誘ういにしえの因縁と緊迫カーチェイス「ロードサイド・ピッカーズ」。
70年代ロンドン、時代のうねりに翻弄される海賊ラジオ。ニッキに迫る廃船の危機! ラジオがつなぐ恋物語「波継ぐラジオ、駆ける船」。
70年代南米、亡命中の音楽家との出会いが日系3世少女の世界を広げるガール・ミーツ・ロックミュージシャン「カンシオン・パラ・マニャーナ」。
戦後横浜、復興を遂げる日本。しかしレコードは塀の向こうの進駐軍でしか手に入らない。音楽への憧れと夫婦の絆を描く「塀越しのメロディー」。
現代日本、SPレコードに潜む怪しい力が日常を脅かす。怪奇骨董オカルト譚「蘇音の古盤」。
そのほか1巻で登場した日本のレコード屋で働く暦実や、東欧で密かにポップ音楽を楽しむラナといった人気キャラクターのその後を描く掌編も収録しています。

『音盤紀行』1巻、2巻は好評発売中です。
各購入サイトには以下のURLよりアクセスできます。

https://www.kadokawa.co.jp/product/322304001211/


さらに著者である毛塚了一郎さんの自主制作漫画を商業出版した『音街レコード』という作品集もあります。
こちらは7インチレコードを模した正方形の特殊判型。
『音盤紀行』と同じく音楽愛に満ちた作品です。
https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001297/

https://www.kadokawa.co.jp/product/322210001300/

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